さがみはら中央区版 掲載号:2018年2月15日号
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市内一般社団法人 高齢者に録音機貸与 詐欺被害防止の一助に

社会

防犯指導員らと啓発活動も(前列右から2番目が岩田代表)
防犯指導員らと啓発活動も(前列右から2番目が岩田代表)
 「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺被害が増えていることを受け、県内各地で被害防止に向けた啓発活動を行っている法人が南区相南に事務所を構えている。岩田美奈子さんが代表理事を務める(一社)シニア消費者見守り倶楽部。特に高齢者が被害に遭わないよう、神奈川県警本部の協力により最新の手口の情報提供や、自動通話録音機の無償貸与などを行っている。

 相模原警察署によると、中央区在住者の振り込め詐欺被害件数は昨年1年間で41件(2月9日時点)、被害総額は約8000万円にのぼる。その平均年齢は76・2歳で、高齢者が被害に遭っているのが分かる。

 (一社)シニア消費者見守り倶楽部の岩田代表は、以前は小売業界で大勢を取りまとめる立場だった。しかし「より社会貢献できるような事業をしたい」と職を辞し、消費生活専門相談員に転身。様々な被害者の相談に乗るうち、被害を未然に防止することの大切さを実感した。そこで2015年12月に、手口や解決に向けた情報提供や相談に対応する法人を設立。翌年には通話録音機を無償貸与するプロジェクトを立ち上げた。費用はインターネット上で出資者を募る「クラウドファンディング」を活用。予想以上の反響により40台以上を購入できた。

 この録音機を接続した固定電話に掛けると「振り込め詐欺などの被害防止のため、自動録音されます」の音声が流れ、録音で証拠が残ることを嫌う詐欺師や悪徳業者はすぐに電話を切るそうだ。

入口で詐欺を撃退

 設置や操作が簡単なため、誰でも使用しやすいのがこの録音機の特徴。同法人では、すでに30世帯以上に貸与を実施している。現在も県内在住の65歳以上を対象に録音機の貸与を続けており、残りは10台弱だという。「詐欺だけでなく悪徳リフォームなどの営業電話にも対応できますし、入口で確実に撃退できることは重要です」と話す岩田代表。今後は、地域の警察署や防犯指導員らと協力し、講演など啓発活動にも力を入れていくそうだ。「最近では、警察官や百貨店従業員を装ってキャッシュカードやクレジットカードを取りに来る『カード預かり詐欺』が増加しています。録音機設置の要望だけでなく、特殊詐欺に関するご相談も随時お寄せください」と岩田代表は話している。問合せは同法人【電話】042・705・2025へ。

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