「相模原の声援、忘れない」
元日本代表で、J3の地元サッカークラブSC相模原のGK川口能活選手が2日、鹿児島ユナイテッドFCとの公式戦を最後にピッチに別れを告げた。ホーム・相模原ギオンスタジアムには最後の雄姿を見届けようと、過去最多となる12612人のファンが来場。川口選手は相次ぐ好セーブでピンチを救うなど大活躍を見せ完封勝利をもたらし、選手としての25年に及ぶサッカー人生に幕を閉じた。
今季最終節で約3カ月ぶりの先発出場となった川口選手だったが、闘志あふれるプレーは健在だった。前半、後半と再三にわたる絶体絶命のピンチでは好セーブを連発。チームに流れを引き寄せ、後半25分に相手の反則で得たPKから1点を奪うと、相手の猛攻をしのぎ切った。勝利の瞬間、雄たけびを上げる川口選手のもとにチームメイトたちが駆け寄り、歓喜の輪が生まれた。ファンに最終戦での勝利をもたらすとともに、自身の引退試合に花を添えた。試合後、「不安だったが、自分の役割を果たせた。夢のようです」と笑顔で話した。
引退セレモニーでは、三浦知良選手らのビデオメッセージが放映されたほか、家族からの花束贈呈では涙を見せる場面も。さらには、かつて好敵手としてしのぎを削った楢崎正剛選手が登場するサプライズもあった。川口選手は最後にスタジアムを周回。スタンドのファンに何度も手を振り、サポーターには「相模原の声援は一生忘れない」と感謝の意を捧げた。日本の守護神として4度W杯に導いたレジェンドがユニフォームを脱いだ。
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