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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2021.03.18

マジックショーを無料配信、マジシャン育成にも尽力する
マジシャン SINさん(本名:飯島 健太)
中央区在住 34歳

有言実行で夢をつかむ

 ○…エンターテインメントを思い切り楽しむことが難しい今、「子どもたちを笑顔にしたい」と先月、マジックショーをオンラインで無料配信した。コロナ禍でオーナーマジシャンとして運営する3店舗のマジックバーは時短営業。大きな打撃を受けつつも「何ができるかを考え、ライブ配信しかないと思った」。相手の反応が見えない状況に不安もあったが「最高のパフォーマンスができたと感じた。宣言が明けてもやっていきたい」

 ○…埼玉県大宮市生まれ。幼少期は「今では考えられないほど、引っ込み事案で照れ屋な子どもだった」と笑う。小学5年生の時、祖父が見せた百円玉が消えるマジックに衝撃を受け、以降マジックのとりこに。中学3年生の文化祭ではステージでマジックを披露。スポットライトと歓声に快感を覚え、いつしか「仕事にしたい」と思うようになった。高校では自らマジック部を立ち上げ、初代部長を務めながら練習に明け暮れた。

 ○…高校卒業後、CG専門学校に通いながら3年間修業し、都内でプロ活動を開始した。2008年10月、先輩の紹介で相模原のバーのオープンイベントに出演。これを機にそのバーを任され、数か月後には「マジックバーGARNET」のオーナー兼マジシャンとなっていた。出会い、道筋を作ってくれた先輩たちに「応えたい」一心で歩み続けた日々。これからは「若い子が未来のヴィジョンを描ける業界にしたい」と、人材育成だけでなく、事業の振興にも力を発揮していく。

 ○…「夢は口に出す」を信条に一つひとつ階段を上がってきた。「60歳までにマジックの総合エンタメ施設を創るのが夢の着地点」。まずは夢への第一歩、京都祇園に新店舗をオープンするため、奔走する毎日だ。

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