市立博物館で12日に行われたカプセル公開では、JAXA関係者による帰還報告が行われ、回収に向けて多方面で協力した相模原市、南豪州政府への感謝が示された。
カプセルの着地予定地である豪州・ウーメラ地区に派遣された回収隊は4カ所の宿舎から11カ所の観測地点までを毎日50〜150Kmのほとんど未舗装の道路を車で通勤。現地は夏季のため、ときに最高気温は45度を超える暑さに見舞われた。最大の危機はコロナ禍によるロックダウンの実施の有無。状況によっては日程の変更を迫られたが、ウーメラ地区が位置する南豪州政府が回収事業を考慮し取り止めに。この決断が後の速やかな回収へと前進させた。加えて、隊員たちの宿舎の提供などの協力もあった。
市では防災協会が渡航前にAED講習を実施。コロナ禍を踏まえ、保健所もPCR検査を行うなど隊を支援した。市マスコットキャラクターのさがみんが隊に参加したことも、過酷な日々を送る隊員の癒しとなった。
報告の中で、藤本正樹宇宙科学研究所副所長は最後にこう口にした。
「相模原市、南豪州政府がヒーローです」
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