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ふちのべこども園 保育論文で最高賞 主体性重視の教育が評価

教育

公開:2022年3月10日

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(上)賞状を手に笑顔の(左から)松岡園長、田中さん/(下)クワガタを観察する園児たち
(上)賞状を手に笑顔の(左から)松岡園長、田中さん/(下)クワガタを観察する園児たち

 社会福祉法人さがみ愛育会が運営する幼保連携型認定こども園・愛の園ふちのべこども園(松岡裕園長)がこのほど、ソニー教育財団が主催する保育実践論文コンテストで最高賞に当たる「最優秀園」に県内で初めて選ばれた。園児が主体的に疑問や興味を探求できる環境づくりに加え、保育者同士のコミュニケーションの場を設けるなどの工夫が評価された。

 「科学する心を育てる」をテーマに日々の子どもの姿を記録し、保育の実践と展望をまとめた論文を募集する同コンテスト。2021年度は全国の幼稚園などから155件の応募があった。

 同園は、就学前の幼児の教育と預かり保育を一体として捉え提供する「幼保連携型認定こども園」に移行した18年度からコンテストに参加。幼稚園と保育所のどちらのニーズにも対応しようとする中で、同園で実践する保育が適切な幼児教育であるかを確かめる場として挑戦し始めた。

 今年度は「自然が与えてくれる感動をもっと身近に」と題して園内の池を舞台に、園児と生き物との関わりを記録。「アメンボがどこから現れたのか」や、「ザリガニの殻がなぜ赤くないのか」などの疑問を自らの力で探究できるよう、環境を整備した様子をまとめた。他にも、触れ合いの中で多くのザリガニが死んでしまった場面では、「毎日触ると疲れて弱っちゃう」「ザリガニの気持ちを考えよう」と、死に向き合いながら成長していく姿を紹介した。

 加えて論文では、職員間の取り組みも提示。経験年数を問わずに参加できる話し合いの場「語ら場」や「腹を割って話す会」を設置し、園児を間近で見守る現場の保育者が、保育をより良くするために発言しやすいよう工夫した点を報告した。

 講評では、こうした取り組みによって子どもの何気ない行動を価値ある場面として捉え、学びの積み重ねが探求心や豊かな感性につながり、保育者自身も主体性・想像性を持って実践できていた点が評価された。

 受賞に際し、「保育者も子どもも、みんなで楽しんでできた保育が評価されてうれしい」と代表執筆者の田中宏忠さん。松岡園長は「子どもがより興味や関心を広げられるような仕組み作りをしていく。親子を支えられる園であることを追求したい」と今後の意気込みを語った。

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