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さがみはら中央区 教育

公開日:2022.03.31

緑が丘中学校
デジタル教科書、授業公開
タブレット使い意見発表

  • 自分の端末に入力した意見を教室前方の画面で共有して発表する緑が丘中の生徒=17日

 デジタル教科書を活用した授業が17日、緑が丘中学校(小泉勉校長)で実施され、その様子がオンラインで公開された。



 デジタル教科書とは、紙の教科書と同一の内容を、タブレット端末などで表示できるよう電子化された教材。拡大や縮小、共有、保存などが画面上で容易にできる。文章の理解促進に役立つ音声読み上げや映像資料など、デジタルならではの機能も付加されている。文部科学省が実現をめざす「GIGAスクール構想」による、1人1台端末環境下での実施が前提となり、紙の教科書と併用する。同校では、昨年4月からデジタル教科書を使用して授業を行っている。



 この日は、2年2組で国語科の授業があった。教材は太宰治の『走れメロス』。生徒は、メロスの行動や考え方について共感できたところやできなかったところ、作者が作品を通して伝えたかったことなどについて、デジタル教科書の書き込み機能をノートのように活用して整理した。



 「〇〇さん、意見を投影してください」。国語科担当の瀧本千秋教諭から指名されると、生徒は自身のタブレット端末に入力した意見を教室前方にある大きな画面に共有して見せ、クラスメートの前で発表した。この授業の様子は、全国の教育関係者にオンラインで配信された。



 授業を終えて瀧本教諭は、「視覚優位や聴覚優位などさまざまな個性や特性を持つ生徒たちの多様性に対応できる」とデジタル教科書の効果について述べ、「大事なのは生徒の思考を深めさせること。それをノートに書くのかパソコンで打ち込むのかは強制せず、発出する方法は子ども自身が選べばいい」と話した。デジタル教科書の活用に関しては「まだ暗中模索。どうデジタル教科書の特性を生かしながら授業を展開していくかは今後の課題」と語った。

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