さがみはら中央区 コラム
公開日:2023.01.05
相模原市立博物館レポvol.29
昔のくらしを紹介する二つの企画展
民俗担当学芸員 山本菜摘
相模原市立博物館では現在、昭和の子どものくらしを紹介する「学習資料展 昔の小学生―昭和30〜40年代の子どもの世界―」と、竹細工の魅力を伝える「ようこそ!竹細工ワールドへ‼〜久保沢最後の籠屋さん〜」展を同時開催しています(1月15日まで)。
「学習資料展」は、毎年冬の時期に、子どもたちに昔のくらしを知ってもらうために開催しており、毎回テーマを変えています。今年度は昭和30年〜40年代を中心とした当時の学校や家庭での暮らし、子どもたちが夢中になった遊びやおもちゃを紹介しています。毎年目玉となっている実物大のジオラマは、当時の子どもたちが一生懸命に勉強した懐かしい教室の姿です。
このジオラマは博物館ボランティアの「市民学芸員」のみなさんが製作したものです。この学習資料展は、企画から展示準備まで市民学芸員のみなさんと作っており、関連イベントでも活躍していただいています。展示期間中のイベントについては、当博物館のホームページをご覧ください。
「竹細工展」はかつて生活の中に浸透していた竹細工と、竹細工職人(籠屋)の仕事に注目した展示です。博物館では令和2年に、緑区久保沢で平成3年まで籠屋として活躍された宇佐美幸治さんが実際に使われた竹細工道具一式の寄贈を受けました。民俗資料整理のボランティアグループ「福の会」が継続的に整理作業をおこない、その成果の披露を兼ねて、本展は企画から展示準備まで福の会のみなさんと作りました。第一章では、養蚕や畑作、家庭の中で使われていた竹の民具を展示しています。第二章では、籠の製作工程を実物資料だけではなく写真や動画などから紹介しています。第三章では、宇佐美さんが使われた竹細工道具とともに、残されたノートから、竹細工の需要が減っていく中でどのような依頼があったのか、その晩年の仕事についても紹介しています。どちらの展示も小中学生の学習に役立てていただくだけでなく、大人の方には懐かしい展示内容で、幅広い世代の方に楽しんでいただける企画展です。会期終了まであとわずか。皆さまのご来館をお待ちしております!
・会期 令和5年1月15日まで
・休館日 毎週月曜日(ただし祝日は除く)、
1月10〜12日
・詳しくは相模原市立博物館のホームページをご覧ください。
■相模原市立博物館(高根3の1の15)【電話】042・750・8030
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