さがみはら中央区 トップニュース教育
公開日:2023.01.05
上溝中1年竹川明里さん
アプリ開発大会で世界一
「宇宙の天気」に注目
NASA(米国航空宇宙局)が主催して昨年12月8日に行われた、アプリケーション(アプリ)開発を競う米国のハッカソン(技術者らがソフトウェアやアプリケーションを短時間に開発し、成果を競うイベント)「NASA Space Apps Challenge2022」で、上溝中学校1年の竹川明里さんが所属する宇宙の天気に着目したチームが、世界10選の「グローバル・チャンピオン」の1つに輝いた。
NASAが主催
「NASA Space Apps Challenge」は、NASAや宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの機関が公開している宇宙開発・地球環境・衛星関連などのデータを活用してアプリを開発し、その成果を競うイベント。2012年から行われている。参加は個人でもチームでも可能。昨年は10月から世界各国で予選が行われ、162カ国から5327チーム、3万1561人が参加した。
幼馴染ら4人で参加
マサチューセッツ大学ボストン校で准教授を務める研究者・鈴木純一さんの実家の近くに住んでいた竹川さん。ボストンの学校に通う鈴木さんの娘の帆奈さんが同学年ということもあり、幼い頃から帆奈さんが日本に帰ってきた時には一緒によく遊んでいた。
昨年の6月に、鈴木さんが大会への参加を提案したところ、宇宙に興味を持っていた竹川さんは前向きに。鈴木准教授の知り合いの小学6年生の男子児童と5年の女子児童の4人でチーム「Earth,Wind&Flare」を結成し、ボストンで行われた大会に参加した。
竹川さんの母親の亜里さんは「SNSの発達により、世界中の人たちとこうして一緒につながり、研究して勉強ができる。私たちの時代は考えられなかったこと。いろいろな可能性が広がり素晴らしい」と話す。
電光掲示板を作成
竹川さんたちは「宇宙にも天気があり、それは地球や私たちへの日常生活にも影響がある」という点に注目。NASAなどが観測・公開しているデータを活用して、地球の天気と一緒に表示される電光掲示板を作成した。
この電光掲示板は、宇宙風はNASAから、地球全体の磁気嵐はドイツ地球科学研究所から、日本周辺の磁気嵐は茨城県の地磁気観測所からデータを取得。宇宙と地球の天気情報が見やすく、リアルタイムに表示される点が評価され、世界10チームが選ばれた「グローバル・チャンピオン」の1つに輝いた。
竹川さんは「宇宙の天気が荒れると、大規模な停電や無線通信の障害を引き起こすといわれている。今回作成した電光掲示板をいろいろな場所に置いて、宇宙の天気の様子を可視化すれば、多くの人が心の準備をしたり対策をしたりすることができるのでは」と話す。
きっかけはJAXA
日頃は部活と近所のクラブでバドミントンで汗を流し、授業では実験が好きだという竹川さん。宇宙に興味を持ったのは小学4年生の時、由野台にあるJAXA宇宙科学研究所のオープンキャンパスに参加したことがきっかけ。その後、本や資料などを読んで勉強をし、その興味は日々膨らんでいったという。「今回の経験で宇宙の可能性がいろいろわかった。将来は惑星の探査機を製造する仕事に就ければうれしい」と話した。
ピックアップ
意見広告・議会報告
さがみはら中央区 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











