市民まつりは1974年の第1回から数えて今年で50回。その誕生に相模原青年会議所(JC)会員として尽力した1人が、西門商店街のスポーツ用品店「Sports Pal株式会社クボタスポーツ」代表取締役の久保田栄一さんだ。
第12代JC理事長を務めた久保田さんは当時、一会員だった。知り合いの市職員に「相模原でも市民のためのお祭りをやりたい」と、町田市の祭りの視察を頼まれたという。手作り品の販売をメインに、若者やJCメンバーらが運営していた現場を見て「自分たちもできる」と感じた。
市と連携しながら準備を進める中、「みんなに喜ばれるものは何だろう」と、当時30人〜40人いたJCメンバーたちは試行錯誤したという。「自分達自身が『とにかく楽しく』取り組みながら、『市民に楽しんでもらうため』に考えた」という当時の企画には「美人コンテスト」「ビール早飲み競争」なども。また、まつりの中で結婚式を行なって市民にお祝いしてもらう企画もあった。「ビール早飲み競争では後で上から怒られたりもして」と当時を懐かしむ久保田さん。
次の50年へ
「運営に関わる皆が『市民のために』という気持ちで取り組んでいた。それがずっと受け継がれているから50年も続いているのだと思う」
初開催から半世紀が経過し、その間に相模原市は政令市に移行し、人口72万人の都市へと成長したが、市民まつりは今年も変わらず人々を楽しませている。
「当時の市職員や市長の意思を歴代の市長がちゃんと継承しているのだと思う。変わらない奉仕の心があれば、市民まつりはずっと続いていくと思う。100回でも」
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アゴラ春号5月3日 |
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