ＪＡＸＡ連携企画展　相模原市立博物館レポvol.31
富士のある地球〜火山を持つ太陽系天体たち〜
天文担当学芸員　里見聡一

惑星たちと富士山の共演 ©相模原市立博物館

　本企画展は世界文化遺産の登録から10周年を迎えた日本最高峰の「富士山」をテーマに、地球と宇宙から捉えた美しい富士山の姿や星景写真を展示しています。また、富士山が地球上の活火山であることにちなみ、火山を持つ(過去に持っていた)と考えられている太陽系の天体について観測や探査を行っているＪＡＸＡ宇宙科学研究所の人工衛星や探査機などを紹介しています。

　展示は４つに分かれており、１「地上から見た富士山」、２「『富士の星暦』写真展」、３「宇宙から見た富士山」、４「火山を持つ太陽系天体」の構成となっています。

　各展示内容について、１ではダイヤモンド富士やパール富士、星空と富士山が共演する画像や映像のほか、相模原近郊で富士山が見える場所の紹介や富士山の溶岩に直接さわることができる展示があります。２では当館で上映中(９月30日まで)の全天周映画「富士の星暦」を制作したＫＡＧＡＹＡさんが撮影した四季の星空と富士の絶景写真23点を展示。３では地球観測衛星や国際宇宙ステーションにて撮影された宇宙から捉えた富士山の姿を見ることができます。４はＪＡＸＡ宇宙科学研究所と連携した内容となっており、太陽系内の天体で火山や火山地形が観測されている惑星や衛星を取り上げ、それらの天体を探査する人工衛星や探査機を模型等で紹介しています。

　当館公式インスタグラムでは、１「地上から見た富士山」で展示している写真について、学芸員のひとこと解説を加えて掲載中です。こちらも合わせてご覧いただけると幸いです。

　

■相模原市立博物館

（高根３の１の15）

【電話】０４２・７５０・８０３０

・休館日　毎週月曜日（祝日は除く）

・会場　１階特別展示室

・午前９時30分から午後５時まで

・詳しくは相模原市立博物館のホームページへ

・企画展の観覧無料

（ひとこと解説は、左記二次元コードから閲覧可能）