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市立博物館 プラネタリウムを一新 世界初のハイブリッド式

教育

公開:2023年11月9日

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リニューアル後のイメージ=写真は五藤光学研究所提供
リニューアル後のイメージ=写真は五藤光学研究所提供

 相模原市立博物館(中央区高根)は10月25日、プラネタリウムについて開館30周年にあたる2025年にリニューアルすることを発表した。リニューアル後は、10億個の星と高精細な8K映像を同時に体験できる世界初のハイブリッドシステムが導入される計画。

 市立博物館は1995年に開館し、プラネタリウムは開館以来、目玉施設として多くの利用者に親しまれてきた。今回のリニューアルは開館30周年を迎えるにあたり、更なる魅力向上を図ることが目的。

 リニューアルに関しては、今年夏に公募型プロポーザルを実施。その結果、株式会社五藤光学研究所(府中市)と仮契約を交わした。来年3月の市議会定例会議に本契約の議案を提出する。契約予定金額は約5億円。本契約が決まれば、2025年1月に着工し、同年7月にリニューアルオープンする予定。

 導入するのは世界初のハイブリッドシステム。光学式プラネタリウムでは10・3億個の恒星像で美しい星空を再現。全天周デジタル式映像投影機器には高精細な8Kでの投影が可能なプロジェクターを採用し、朝夕に染まる空や雲の反射、月明かりをリアルに再現することができるという。

 また小学校の授業で使用されるケースが多いため、学習指導要領に即したプログラムを装填。星空の下のスクリーンには市内69小学校と2義務教育学校の風景と星空が再現できる。そのほか、利用者の利便性の向上に配慮し、小さな子どもや障がい者が利用しやすいよう、ガラス越しに鑑賞できる多目的ルームを設置。快適性を確保するため、座席幅を従来よりも50mm広い550mmに拡張する。

JAXAと連携

 また同館はソフト面での充実も図っていきたい方針だ。同地区にあるJAXA宇宙科学研究所との連携を一層強化するコンテンツの提供、JAXAリソースのライブラリ化、旧投影機の展示物化やプラネタリウムの歴史や仕組みが分かる展示・講座の開催などを計画している。

 同館の佐々木春美館長は「向かいにあるJAXA宇宙科学研究所との連携なども重視しながら、"宇宙を身近に感じられるまち さがみはら"にふさわしい、ワクワクする施設にしたいと思っている。ご期待ください」と話した。

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