さがみはら中央区 トップニュース文化
公開日:2023.11.23
MISA展
アートで子どもに元気を
移動美術館 市内を巡回
相模原市内在住でパラリンアーティストの大橋美沙さんの絵画作品を展示する移動式MISA美術館(MISA展)が、市内の小中学校を巡回している。小学校時代の恩師で津久井中央小(緑区)の神原由香里校長が中心となり企画した。「この絵を見て『みんな違って、みんないい』『このままでいいんだよ』というメッセージに救われる子どもがたくさんいると思う」と話す。
美沙さんは、知的発達に遅れはないものの、読み書きや計算などの習得と使用に困難を示す学習障害があり、中学校は支援級、高校は通信制に通った。横浜美術大学に進学すると本格的に絵を描き始め、これまでに多くの作品を残してきた。
今年3月の卒業にあたり、大学で保管していた作品をお世話になった人たちに寄贈しようとしていたところ神原校長に話があったという。神原校長は「彼女の作品はバラバラで飾ったらもったいない。セットで見てもらうことで彼女の歴史や成長をより感じることができる」と絵画展の構想を膨らませた。
作品を保護するために段ボールの額縁、自立式の支柱、運搬に関わる費用をクラウドファンディングで募り、約140万円の支援を得た。これまで若草中(南区)と根小屋小(緑区)で開催した。現在は千木良小(緑区)で開催しており、今後は上溝小(中央区)でも開催する予定。
絵画展について美沙さんは「描いている時はとても楽しかった。この絵を見て感動してもらえたらうれしい」と話す。神原校長は「この絵に救われる子どもがたくさんいると信じて多くの人に見てもらいたい」と話す。
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