――延期となったオリンピックが開催されます。
「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会については、1年の延期となりましたが、いよいよ、今夏に開催されます。一つの特長として、相模原の津久井産材が選手村のビレッジプラザで使用されています。大会後には戻ってきますので、レガシーの創出にも取り組んでいきたいと思っています。また、大会を契機として、一昨年の東日本台風の被害からの復旧、コロナ禍からの復興など、将来的な発展につなげていきたいと考えており、緑区の橋本から青根までの約30Kmを駆け抜ける「自転車ロードレース競技」をはじめ、大会の成功に向けた取り組みを着実に実施するとともに、5月29日に予定される国際自転車ロードレース大会「ツアー・オブ・ジャパン」相模原ステージの誘致成功など、有形・無形のレガシーの創出にも取り組んでいます。さらに、6月29日には聖火がやってきて、 「横山公園から市役所まで」と「橋本駅南口から橋本公園まで」の2つのルートでリレーが行われ、ゴールとなる橋本公園はセレブレーション会場となっています。また、ブラジルとカナダの代表選手団が、事前キャンプを行う予定です。本当は市民と選手が触れ合える機会が欲しいのですが、コロナ禍の中で、選手との交流の場は限られると思います。練習の公開などを通じて、遠くからでも選手たちの姿を直接見ていただく機会を設けたいと考えています。両国の選手には、感染症対策を徹底した上で、練習しやすい環境を整えるとともに、心からのおもてなしと応援をさせていただき、是非良い成績を残してもらいたいと思っています」
――SC相模原がJ2に昇格を果たしました。
「私も数試合、SCの試合を応援しに行かさせていただきました。将来的には、J1に昇格して、大歓声の中プレーしていただきたいと思っています。そうした中、新スタジアム建設の要望もありますが、まず候補地となる相模総合補給廠一部返還地は、米軍から国に返還された国有地です。令和3年度中に土地利用方針を策定する予定で、その後、具体的な導入施設等について検討し、土地利用計画を定め、4年度を目標に、国有財産審議会へ諮っていく方針です。市が勝手に計画を進められるものではないですし、厳しい財政状況下、建設後の収支採算の問題もあります。何より、まだ建設へ向けての市民意識の醸成も高まっていないと思います。ただ、今回のSC相模原の活躍で、市民の建設への意識の高まりも期待できますので、市の支出でない民間投資なども含め議論が深まれば良いと思っています」
――市民へのメッセージをお願いします。
「昨年は、新型コロナの世界的拡大という誰もが経験したことのない事態が起こり、今もなお、終息を見通すことができない状況が続いています。医療を始め、市民の暮らしを最前線で支えていただいている方々へ改めて敬意を表すとともに、感染予防の取り組みへの協力や、市の対策への理解、支援に感謝申し上げます。今年も安定した医療を供給できる体制を確保するとともに、生活の基盤となる経済・雇用対策、子育て支援や教育の充実など、引き続きさまざまな取り組みを行ってまいります。 本年も市政に対する皆さまの変わらぬご協力をお願いします」
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