新型コロナウイルスの影響により、昨年に続き今年もイベント中止の発表が相次ぐ中、地元名物の祭りを今年は開催しようとする動きがある。イベントの内容を会議しているのは、小田急相模原駅北口周辺で開催される「おださがロードフェスタ」の実行委員会メンバーだ。感染対策を踏まえ、SNS等を活用したイベントを企画している。
同フェスタは2014年に始まった小田急相模原の通称「おださが」エリアのイベントで、地元企業の社員やスタッフらが実行委員会のメンバーとしてイベントを主催してきた。当初は駅北口周辺の商業施設「ラクアル・オダサガ」「ペアナードオダサガ」などで行われていたが、徐々に開催地域が広がり相模台商店街(サウザンロード)全体を使った祭りとなった。
一昨年は10月5・6日の2日間、サウザンロードは歩行者天国となり、パレードや仮装コンテスト、ステージパフォーマンス、模擬店の出店などが行われ、多くの来場者で賑わいを見せた。
しかし、昨年は新型コロナの影響で各地域の名物イベントが中止になり、ロードフェスタも開かれなかった。今年も2年連続で中止になるイベントが多い中、同フェスタの実行委員会は、今年は開催しようと話し合いを続けてきた。
感染対策を考慮
おださがロードフェスタ2021の第3回実行委員会が6月10日に開かれ、約10人の実行委員が参加した。この日はイベントの詳細を企画している部会の報告や今後の事務手続きについて話し合われた。
今年は人出の集中を避けながら、これまでの仮装コンテストを生かしたイベントを計画。期間は1カ月程度とし、フォトスポットを数カ所に設置、仮装した写真画像をメールやインスタグラムで投稿してもらうというものを想定している。送られた写真は審査し、表彰や展示などを行う予定だ。新型コロナ感染対策や危機管理など詳細は、今後行われる実行委員会で決められていく。
同実行委員会の鈴木博雄会長は「今年も中止と思っていたが、実行委員会の熱意で開催に向けて動いている。みんな一所懸命アイデアを出していて頼もしく思う」と話していた。
一度途絶えた祭りも
おださが地域では長く地域住民に親しまれていた「相模台夏祭り」がサウザンロードで約30年行われていたが、07年に終了し地域の祭りが途絶えてしまった経緯がある。
しかし、地域が一体となった新たな祭りの開催を望む声が多かったことから、14年に同フェスタの実行委員会が組織され7年振りに祭りを開催。19年まで6回にわたり開かれている。
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