さがみはら南区 社会
公開日:2026.06.09
デニーズ×認知症カフェ「デニカフェ」が相模原でも ファミレスが「居場所」に 6月11日から
認知症のある人もそうでない人も、家族も専門家も、誰もが気軽に立ち寄れる場所。相模原市とデニーズが手を組み、ファミリーレストランを会場にした認知症カフェの「デニカフェ」が、6月11日(木)から相模原中央店(中央区中央)でスタートする。
認知症カフェを担当する市の在宅医療・介護連携支援センター所長の藤村志保さんに開催までの経緯や目的を聞いた。
認知症サポーター制度が原点
そもそもの始まりは2005年に国が始めた「認知症サポーター制度」。認知症サポーターとは認知症について正しく理解し、偏見を持たずに認知症のある人やその家族を温かく見守る応援者のこと。自治体などが実施する「認知症サポーター養成講座」を受講すれば、誰でも認知症サポーターになれる。相模原市内では06年から同制度を開始し、市内の登録サポーターは現在6万9536人にのぼっている(26年3月31日時点)。
市内各地で認知症サポーターが活動する中、相模原市が24年度からNPO法人Link・マネジメントに委託して始めたのが「チームオレンジ」という仕組み。「支援してほしい人とサポーターをマッチングするためのもの」と説明する。
そんなチームオレンジの交流会で、デニーズが都内で認知症カフェを運営していることが話題になり、「相模原でも」と声が上がった。昨年11月と今年2月に試験開催し各回約20人が参加。「大成功」の手応えを受け、「今年度からオープンな形での開催が決まった」。
既存の認知症カフェとの違い
市内にはすでに54カ所の認知症カフェがあり、デニカフェが加わると55カ所となる。デニカフェの特徴は従来の認知症カフェよりも市全体から人が集まる点で、「新しい出会いがある」と言う。26年2月から始まったスターバックス コーヒーとのコラボ「さがみはらDカフェ」に続く、飲食店との取り組みとなる。
「地域に愛されるために」
デニーズの認知症カフェは20年9月、千代田区からの依頼で始まり、現在は27の団体・自治体に展開。相模原市が37店舗目となる。
積極的に認知症カフェを展開してきた理由を、株式会社デニーズジャパン 経営管理部の岩城明子さんは「地域貢献が第一。地域の人に愛されなければレストランは成り立たないですから」と語る。「普段寡黙な男性がデザートを前にするとよく話してくれたり、家族の人も『認知症カフェに行こう』よりも『パフェを食べに行こう』のほうが誘いやすかったり」とファミリーレストランならではの利点を話す。
当日の参加方法
会場はデニーズ相模原中央店(中央区中央6-14-8)。開催予定日は6月11日、9月8日(火)、12月8日(火)、3月8日(月)。午後2時30分〜4時、出入り自由。参加費は1人1オーダー制(実費負担)。入店時に「デニカフェに来ました」と伝えると案内してもらえる。市の職員や認知症地域支援推進員、Link・マネジメントの職員が毎回参加し、専門的なサポートも受けられる。
自分事として話せる場所へ
「認知症はその方の一部であり、全体ではない。他人事ではなく自分事としてカジュアルに話せる場になれば」と藤村さん。認知症のある人や家族だけでなく、若い世代も大歓迎だという。
問い合わせは同センター(地域包括ケア推進課)【電話】042-769-9250。
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