区内小倉の中川武さん(74)宅で高さ7mほどの茎から竜舌蘭の花が咲いた。
竜舌蘭は、リュウゼツラン科の植物で、もともとはメキシコなどの熱帯地域が原産。学名は”Agabe”で、テキーラなどの原料にも使われている。葉が、実在したら竜の舌に似ているだろうということからその名を付けられた。この植物の特長は、”センチュリープラント”と呼ばれるほど成長が遅く、100年に一度花を咲かせること。実際には100年に一度ということはないものの、数十年に一度だけ、6m〜8m近くまで伸びた茎から花が咲き、一生を終える。花屋さんなどでもその花をほとんど見たことがなく、一般家庭で開花まで見られるのは珍しいという。
中川さんが自宅に竜舌蘭を植えたのは約50年前。「手の平大のサボテンのような株を知り合いからもらった」。手入れなど何もせずにいても、年月が経つにつれ、葉が大きくなっていった。「家族から邪魔だから捨てよう」と言われたこともあったそうだが、ある日、新聞で竜舌蘭の花が咲いたという記事を見て「うちのもこれだ」とその時初めて気づき開花を待っていた。
様子が変わり始めたのは、5月末頃。突然茎が空に向かって伸び始めた。7m近くまで成長していった8月6日、ついに待望の花が咲いた。「本当に咲くのかと思っていたからびっくり。50年でようやく花が観れて良かった」と中川さん。茎の下の方の花はすでに枯れてしまっているようで、「8月いっぱいは咲いているのでは」と話している。
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