「橋本駅南口駅前広場」の改良工事が4月下旬から始まった。工事終了は来年2月を予定。路上駐車などにより頻繁に起きる交通渋滞の解消、交通事故の防止、駅利用者の利便性向上を目的とする今回の改良工事。一般車等の乗降場を拡充するほか、バス・タクシー乗り場を配置転換することで、駅南口周辺の交通環境の向上を図る。
今回の改良工事では、現在、約5台の一般車、障害者用1台が利用できる乗降場を拡充。完成後は、一般車約14台、障害者用2台、企業等送迎バス約3台分と大幅に増える。また、バス・タクシー乗り場を、車道横断の必要がない駅側の歩道に配置し、待機場もバスは3台、タクシーは約9台分を増設。歩道橋の階段を増設するほか、バリアフリー乗降場を駅出入り口に近い場所に新たに設ける計画だ(イメージ図参照)。
重点プログラムの第一弾
相模原市では、2009年度から地域住民や道路利用者などと、橋本駅南口周辺の渋滞緩和について考えるワークショップを行う他、学識経験者、警察らを交えた推進委員会を設け、TDM(交通需要マネジメント)計画の検討を進めてきた。そうした中、2011年10月には、12日間にわたって、仮設乗降場の設置、通行規制を設けるなどの大規模な交通社会実験を実施。その結果、駅南口周辺への流入交通量が実験前と実験後では19%減少し、渋滞の改善効果が高く、バスの所要時間減少、マイカーや企業バスの乗降場が不足することなく回転するなどの改善がみられたという。
推進委員会では、その実験結果と市民アンケートなどを基に再度検討し、橋本地区TDM推進計画を策定。短期・中長期・継続的な取り組みに分類し、「段階的な改良」「城山方面からの路線バスの増便の検討」「市道橋本駅西口の歩道拡幅」の3つの重点ブログラムを作成した。今回の改良工事はそのプログラムの第1弾で、今後も計画を随時進めていく意向だ。市では「今回の工事の進捗と効果を見ながら、プログラムを2弾、3弾と随時進めていきたい」と話している。
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