さがみはら緑区版 掲載号:2015年3月12日号 エリアトップへ

緑区ショートフィルムフェスティバルで大賞を受賞した 上原 俊さん 元橋本町在住 19歳

掲載号:2015年3月12日号

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次代担う若きクリエーター

 ○…ポイ捨てされた空き缶が人の形をして自ら歩き、電車に乗って旅をする。そんな独創的な発想で生まれた映像作品『旅する空き缶』を多摩美術大学に共に通う仲間6人で作り上げ、緑区ショートフィルムフェスティバルの大賞を受賞した。「おもしろい作品が多かったのでダメだと思っていた。素直に嬉しい」。そう受賞の喜びを語る。目下の悩みは副賞品の使い道。「どうしようかみんなで話し合っています」と顔を綻ばす。

 ○…「美大生ならものづくりで」。ゴミから作品をつくるという業界の流行を取り入れて制作を決めた。人型の空き缶が旅をするシーンでは何枚もの写真を撮り、それを繋いでコマ送りに。ワンシーン作るのに3時間かかることもあった。決められた尺にどう納めるか。試行錯誤を繰り返し、半年かけて作品が出来上がった。審査員長を務めた映画監督の中西健二さんから「映像を通して作品が物語っている」と声をかけてもらった。「プロに評価してもらえて嬉しい。でも出来に満足はしていない」とさらなる高みを目指す。

 ○…群馬県出身。幼い頃から近所の祭りで山車に乗っている人形の絵を書いたり、人形を作ったりと創作を繰り返していた。TVの舞台セットや大道具に興味を持ち、大学は環境デザイン学科に入学。現在は建築やランドスケープといった空間デザインを専攻する。その傍らで趣味として写真を撮ったり、友人の誕生日に映像を編集してプレゼントするなど、普段からアートに親しむ。そうした趣味が今回の作品作りに活かされた。「遊びが役に立ちました」と照れながら笑う。

 ○…この春から大学3年生。進路はまだ決めていない。バンドのPV撮影、演出、写真、コンテストへの出品などやりたいことがまだたくさんある。「自分にしかできないものを作っていきたい」。独自の視点、感性で作品づくりを。創作意欲溢れる若きクリエーターの次回作に要注目だ。

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