つくい地域の高齢者に演劇を披露する「やすらぎ一座」の主宰を務める 佐々木 稔さん 中野在住 67歳
手作りの演劇を高齢者に
○…津久井地区社会福祉協議会中野支部の有志11人が集まり、地域の高齢者に対してボランティアで演劇を披露する「やすらぎ一座」の主宰を務める。一座は高齢者交流の集い、敬老の日の集い、福祉の集いなど、年に10回程度、つくい地域各地で時代劇を中心とした創作演劇を披露する。「座員は忙しい中、楽しく真剣に稽古に取り組んでいます。皆とても仲が良いのですよ」と笑いながら話す。
○…社会福祉協議会には、中野支部が設立された1996年に入会。以来、介護予防レクリエーションの一環の「やすらぎステーション」など、積極的な活動を行ってきた。2015年、支部長の就任と同時に主宰の大役を引き受けた。主な仕事は公演の依頼など外部との交渉を担当。その為か一座ではムードメーカーであり、裏方的な存在だ。「座も結成から13年が経ち、座員の高齢化が進んでいます。若い座員の入座が課題の一つです」
○…中野には1976年、建設機械メーカーに就職後に引っ越してきた。長男、長女夫妻が区内に住み、5人の孫と一緒に遊ぶのが一番の楽しみな時間だ。定年後はお囃子、まちづくりなど様々な地域活動に積極的に参加する。「津久井は尾崎行雄など多くの著名人を輩出し、歴史、文化、自然も豊かで、暮らすのには住みやすい地域ですね」と紹介する。
○…7月2日には津久井中央公民館のイベント「ぶんぷく演芸会」で銭形平次を披露する。「毎回劇を見に来ていただける来場者が数多くいます。そういう方にも楽しんでもらいたい」との思いから、毎回違う内容の劇を上演する。昨年も蝉しぐれ、鬼平犯科帳、てるて姫など馴染みの深い作品をアレンジした劇を各々の会で披露した。そのため、中々稽古時間が取れず、1公演5回足らずの練習で本番を迎えることも少なくない。「当日は楽しい劇になると思うので、ぜひ見に来て下さい」と話した。