創立150周年を迎えた久保澤囃子保存會の會頭を務める 関根 剛さん 久保沢在住 55歳
地域の良き伝統を後世に
○…1868年(明治元年)に創立された久保澤囃子保存會。その特徴は、東京の神田囃子を起源に笛1人、大太鼓1人、締太鼓2人、鉦1人で構成する5人囃子。「印旛」「四丁目」などが演目で、おかめ、ひょっとこ、大黒天、きつね、たぬきといった様々な暮らしのあり様や縁起もの、動物を模写した踊りを表現する。特にたぬきや大黒天は近隣には見られず珍しい。「お囃子は久保沢の宝。地域の結婚式でも良く披露され、住民に親しまれる。後世に残していくのが我々の役目」と力強い。
○…小学4年で入会した。「昔はお囃子が地域の子どもの一つのステータスになっていた」。會は長く地域の「囃子連」として住民に親しまれ、1987年に保存會に組織を再編。12年前から4代目の會頭として、約80人の会員をまとめる。「城山はお囃子の盛んな地域。毎年8月の城山夏祭りは9基の山車が集結し、日頃の踊りの成果を出し合い地域最高の盛り上がりをみせる」
○…城山生まれの城山育ち。クリーニング店を営み、商工会理事や消防団など、地域活動にも積極的に参加する。「小さい頃からの知り合いが多く、みんな”つっくん”と子どもの頃のあだ名で呼んでくれます。本当に人の温かい地域」と地元を紹介する。
○…2月24日の午後1時からは、150周年を記念した式典と交流会をもみじホール城山で開催する。会には上溝の相模粋鼓會、津久井の小網飯縄囃子保存会、町田の三ツ目囃子振興会など近隣の団体も出演して交流を深めるほか、各会の代表が各々の流派の根源や演奏の違いなどを対談する企画も行われる。当日は幻の踊り”鎌倉”も披露される予定。「皆、練習に余念がないので多くの方に来場いただけたら」と呼び掛けた。
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