大島在住のプロボクサーで、2月2日に後楽園ホールで行われた日本フライ級王座決定戦に勝利し、第57代同級王者に輝いた中谷潤人さん(21)=M.Tボクシングジム(橋本)所属=が3月19日、父親の澄人さんと、同ジムの高城正宏会長、村野健オーナーとともに相模原市役所を訪れ、加山俊夫市長に成果を報告した。
三重県東員町出身の中谷さんは、中学入学前にボクシングを始め、15歳以下の全国大会で連覇。卒業後は単身で渡米し、トレーナーのルディ・エルナンデス氏に師事した。
強烈な左ストレートを武器とし、2015年4月のプロデビューから負けなしの18戦18勝(13KO)。2016年度全日本新人王や24歳未満の日本ユース初代フライ級王座などに輝いているボクシング界期待のホープだ。4年ほど前に相模原市へ拠点を移し、現在は世界王者を目指して同ジムで練習に励んでいる。2月の日本王座決定戦では、同級2位だった相手に9回TKO勝ちを収めた。
報告の場で中谷さんは、「目標に世界チャンピオンを置く中で、まずは通過点という気持ち」と日本タイトルを獲得した心境を述べ、6月1日に後楽園ホールで中野ウルフ選手(橋口ボクシングジム)を相手に行う初防衛戦について、「しっかり勝利して、世界王者に向けて弾みをつけたい」と力強く語った。
その後、中谷さんに対して加山市長からスポーツや学術、芸術分野などでの功績を称える「称讃の楯」が贈呈された。