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町田 人物風土記

公開日:2012.05.10

ロンドン五輪の選考会となる全日本体操競技選手権大会で8位に輝いた
内山 由綺さん
町田市立南中学校3年 14歳

小さな体で世界に挑む



 ○…田中理恵や鶴見虹子ら日本を代表する選手たちと競い合い、先日は全国大会で8位に輝いた。「休み時間の鬼ごっこが楽しみ」。中学3年生にしては、あどけない顔で友だちとの学校生活を話す。年齢制限でロス五輪には出場できないが、その活躍は全国から注目を集めている。目標は4年後のリオデジャネイロ五輪。毎日の厳しい練習を乗り越えながら夢へ一歩一歩近づいている。



 ○…体操との出会いは小1の時にお姉さんが通っていた体操教室。教室にあったトランポリンがしたかったが「選手しかやっちゃダメ」と言われたのがきっかけ。「どうしてもトランポリンがやりたくて」と笑う。それからコーチのお母さんと二人三脚で体操に熱中する。町田市内のほか品川や赤羽で週6日、学校が終わってから4時間ほど練習。帰宅は11時ごろ。いつも帰りの車の中で夕食をとる。「お母さんは練習では怖いけど、家では優しい」とニッコリ。そしてお姉さんも一緒に練習し支え合う。



 ○…好きな種目は段違い平行棒。「クルクル回ったり、フワフワする感じが好き」。「出来なかったことができるようになるから体操が好き」という。ただ辞めようかなと思ったことも。小6の時、「辞めた方が幸せかな」と思ったが、「体操をしている方が目標を持って生活できる」と思い直し、それまで以上に体操に熱中した。



 ○…リオデジャネイロ五輪を目指しさらに高度な技を練習中。今はG難度。「中3は、一番大事な時」と言われ基礎の反復練習と新しい技に挑戦中。「基本をしっかりやって力を付けたら、4年後の五輪に出場できると思う」と目を輝かせる。今は目の前にある大会や課題を一つひとつ乗り越えていくことが目標。「みんなの前で演技するのが好き。だってみんながこっちを見ていると思うとうれしいからね」と笑う。目指すは「綺麗でパワーのある選手」。小さな身体で大きな夢に挑戦中。

 

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