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町田 人物風土記

公開日:2025.12.18

国民スポーツ大会ウエイトリフティング競技で優勝した
池田 健心さん
図師町在住 18歳

夢破れ、そして出会った

 ○…競技を始めたのは中学3年。わずか3年ほどで同世代の頂点に上り詰めた。「競技を始めた頃、試合の翌日は全身筋肉痛だった」と振り返るが、増量やトレーニングを重ね、今年1月に関東大会優勝、そして国民スポーツ大会と着実にステップを踏んだ。それでも「まだ足が弱い。挙げる時には筋力が重要なので強化を」と次の成長を目指す。

 ○…3歳で体操を始め、リオ五輪での日本代表の活躍に感銘を受けたことで五輪出場が夢に。ところが、徐々に身長の高さが顕著になった。「体操は身体が大きいと不利。トップ選手になるのは難しい」。努力では越え難い壁にぶつかり夢破れた。そんな時、両親に勧められたのが都のアスリート発掘事業。普段触れる機会の少ない数種類の競技を体験する中で、ウエイトリフティングの才を見出され育成指定選手になった。

 ○…経験のない競技を始めたためか「高校1年の頃は腰痛がひどく思うような結果が出なかった」ともどかしい期間を過ごした。しかし、2年夏に腰が和らぐと自己新を次々に更新。快進撃が始まった。「調子の良さはバーを持った瞬間に分かります」。大会前の適切な練習量なども把握し好調を維持している。また、「見ると落ち着く」と話す「ちいかわ」のキャラクターグッズを試合会場に持ち込むのもルーティンとなった。

 ○…「五輪に出る人は高校時点でも圧倒的な成績を出す。自分はまだまだ」と謙虚な姿勢。まず目指すは大学日本一だ。「大学は練習量が多い。筋力はつくが怪我のリスクも上がる。そこを見極めて」と冷静に必要なことを探る。「五輪は社会人になった時に」。競技は変わったが幼い頃からの夢に向け、堅実なロードマップを描く。

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