神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2012年8月16日 エリアトップへ

玉川学園商店街発の絵本「へびしんさん」の著者 北條 保子さん 南大谷在住 62歳

公開:2012年8月16日

  • LINE
  • hatena

”街の記憶”掘り起こし絵本に

 ○…「文章を書くことになるとは思いもよらなかった。褒められたこともなかったし」。玉川学園でブティックを経営し、約30年。商店会で地域の”町おこしプロジェクト”に関わるうち、絵本を自ら創作・執筆することに。「構想期間を入れると2年以上かかったかも」。ヘビが多く生息するという玉川地区に実在した、マムシ取りの名人をモデルに、町のいわれや歴史など、文献を調べ、年輩者に話を聞きながら、「寝ても覚めても物語のことばかり」。思いついたらすぐメモができるよう、枕元にも紙とペンを置いていた。

 ○…「『ヘビは嫌いだからやめて!』という人もいたけど、”ヘビたち”に助けられた」と笑う。絵を手掛けたアニメ演出家の息子さんの「『えっ何これ』って思われるものの方が面白いんじゃない」という声に励まされ、文章表現は、知人の詩人・堀雅子さんに助けられた。「商店会長の音頭取りや思い入れも、大きな力になりました。協力者は息子を含め、ほとんど巳年の人だったのよ」

 ○…昔の緑豊かな風景の描写は、幼少期を過ごした岩手・一関の記憶も役立ったという。今回の執筆は、自らにとってもルーツを思い返す機会になった。母は新聞投書などを積極的に行い、「大阪空襲を記録する会」を立ち上げるなど、自ら地域の語り部として活躍した。「今回のことで、兄弟からは『血は争えない』といわれましたが、とんでもない。改めて母の凄さを感じました」

 ○…完成した作品は今年2月、2千部を配布。「年輩の方が喜んでくれたのが、うれしかった」と声を弾ませる。「70代以上の方が、子ども時代の体験をしゃべってくれたんだけれど、やっぱり、経験者の”生の話”は面白い。いっぱい記憶を持っているのよね」。絵本は、好評を受け、「商品」として店頭に並ぶことに。「年輩の方から記憶を聞き出すきっかけになれば」と期待を寄せる。
 

町田版の人物風土記最新6

川崎 哲哉さん

相原地区の一押しスポットを紹介するかるたの製作に取り組んだ

川崎 哲哉さん

相原町在住 61歳

4月18日

渋谷 りゅうきさん

町田市防災アンバサダーに就任したユーチューバーのメンバーである

渋谷 りゅうきさん

町田市在住 40歳

4月11日

hirocoさん(本名:関口裕子)

鶴川で朗読と歌唱のコンサートを今週末行う

hirocoさん(本名:関口裕子)

山崎町在住

4月4日

飯間 圭吾さん

町田市内の経営者らと今夏、地元産ビールの醸造所を兼ねた店舗を開く

飯間 圭吾さん

原町田在住 39歳

3月28日

綾野 光紘さん

近隣団体と組んだ盛り上げが評価された山崎団地名店会の会長を務める

綾野 光紘さん

下小山田町在住 41歳

3月21日

木目田 英男さん

町田市議会の第40代議長に就いた

木目田 英男さん

成瀬が丘在住 49歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook