町田版 掲載号:2012年8月23日号
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あす放送予定 引き揚げ体験がNHKに 旭町・中村さん 「ドラクロワ」に出演

5人の孫たちにも折に触れ、体験を語っているという中村さん。海外引揚者の体験記をまとめた「平和の礎(引揚編)」(平和祈念事業特別基金編・図書館に所蔵)第15巻にも中村さんの手記が掲載されている
5人の孫たちにも折に触れ、体験を語っているという中村さん。海外引揚者の体験記をまとめた「平和の礎(引揚編)」(平和祈念事業特別基金編・図書館に所蔵)第15巻にも中村さんの手記が掲載されている

 「様々な困難を乗り越えた女性たち」をテーマにしたNHK総合のテレビ番組「ドラクロワ」(毎週金曜午後10時55分〜11時24分放送)に、北朝鮮からの引き揚げ体験者である旭町在住の中村登美枝さん(86)のエピソードが取り上げられ、あす8月24日(金)、放送が予定されている。

 中村さんは今回、一緒に出演する孫娘・真耶さん(23)に向け、2008年、自らの体験を原稿にまとめ「おばあちゃんの初恋物語」として自費出版し、日本自分史大賞(日本自分史学会主催)の「昭和の記録」賞を受賞した。

 1945年8月、中村さんが住んでいた中国との国境近くの慶興(現在の恩徳郡)は、ソ連軍の爆撃を受け壊滅。当時19歳だった中村さんは、家族とともに興南へ逃れたが、同年の冬、当時11歳の弟を残し、両親が相次いで病死した。

 当時、既に現在の38度線の手前で交通手段は遮断されていた上、噂だけが情報源だったという。日本はおろか、現在の韓国の領土内へたどり着くことも至難の業だった中、中村さんは弟や滞在先で世話を任されていた孤児11人と、翌年6月、一人も欠けることなく博多にたどり着いた。途中ついてきた孤児たちも合わせると、「(連れて帰った子どもたちは)50人近くいたかもしれませんねえ」

 中村さんは、10数年前、当時小学生だった孫が通う狛江市の小学校から依頼され、社会科の授業で引揚げ体験を話し、以来、10年ほど、小学生へ体験を語り続けた。その後、北朝鮮からの引き揚げ体験者の情報が少ないこともあり、会報などへの原稿執筆の依頼も舞い込むように。

 同作品の執筆は、真耶さんから「もしパパが死んだら私も死んじゃうよ」と言われたのがきっかけという。4年前、真耶さんが引き揚げ体験時の中村さんと同じ年になったのを機に、改めて体験を語った際の言葉だった。「私も両親が死んで、(北朝鮮での逃避行中)生きているのが辛いと何度も思ったけれど、初恋の人からの『生きて帰れよ』という言葉を支えに何とか生きて帰ってきた。だから、孫たちにも『命だけは大切にして』と伝えたかった」と中村さん。「命ある限り伝えたい」と現在も、日韓協会や地元の勉強会などで語り続けている。
 

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町田生れ町田育ちの38歳。河辺康太郎

https://kawabe-kotaro.jp

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