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町田 人物風土記

公開日:2013.02.07

スポーツ祭東京2013に競泳で出場する昨年の全国障害者スポーツ大会の覇者
但木(ただき)誉武(もとむ)さん
木曽東在住 34歳

成長するため泳ぎ続ける



 ○…「周りの皆さんの激励があったからこそのメダル獲得です」。昨年の全国障害者スポーツ大会水泳の部・自由形50mで「金」、自由形200mリレーでも「金」、自由形25mで「銀」と3つのメダルを獲得。中学3年の頃から実に17年連続で大会に出場し、メダルを取り続けている。「周りの人の期待や、連覇へのプレッシャーはありますが、それが良い形に繋がっていると思います」とほほ笑む。



 〇…3歳で水泳を始める。軽度の知的障がいがあり、極度の人見知りだったという。それを直そうと母親がスイミングに通わせた。当初は人も水も怖く、ずっとプールサイドに座っていた。小学校低学年のときは「周りの子と違う」といじめを受けたこともあったが、「コーチが周りの子と同じ様に指導してくれたので、とても嬉しかった」。そして中学に入り、周りの子より早く泳げるようになり、賞賛される喜びを知った。



 〇…水泳にどっぷりはまる一方で、多彩な趣味を持つ。バスケットボールは学生時代の部活でもやり、社会人チームにも入った。スキーは有段者。また、友だちとバンドを組み、ボーカル・ドラムをこなす。カラオケも行くが、実は音痴とか。「とにかく目立ちたがり屋なんです。水泳が自分に自信をつけ、人として大きく成長させてくれました」



 〇…今年の全国の舞台は『スポーツ祭東京2013』だ。「地元での国体なのでより一層力が入りますね」。今までずっと練習を辛いと思ったり、水泳を嫌いになったことはないが、仕事が忙しく、また周りの理解を得られないことがあり、水泳を辞めたくなったことも。そんな思いをしないため、また水泳に専念するために勤めていた会社を辞めた。この2月より選手兼コーチとしてスイミングクラブへ勤める。「これからは指導する立場にもなります。選手としてもですが、自分自身、一人の人間としてもっともっと成長していきたい」と向上心を忘れない。

 

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