町田市消防団の団長に就任した 佐藤 誠さん 野津田町在住 59歳
好きな町田のために
○…町田市消防団員約600人をまとめる。「大好きな町田に何かできれば」と抱負を話す。若い団員も増え、「私の仕事は、組織としてみんなをまとめること」。そして訓練する場所の確保や消防団のPRなど「やりたいことは山積み。一つひとつ着実に達成していきたい」と力を込める。入団37年、「市民、地域の皆さんのため、基本はもちろん団員の技術向上、人材育成に努めたい」。
○…山形県生まれ。大工だった父親の仕事の関係で3歳の時に東京築地へ。「まるで映画の『三丁目の夕日』の世界だったよ」と振り返る。家から東京タワーが見え、チンチン電車も走っていた。10歳の時に町田へ。「自然が豊かすぎて、とてもギャップを感じた。トトロの世界だよね」と笑う。
○…小学生のころから、父親に連れられて現場をまわった。「動き回っている方が性に合ったからね」。高校卒業後に父親の跡を継ぎ、大工の道に進んだ。消防団に入ったのは22歳の時。近所の人に「1期2年でいいから入ってよ」と言われたことがきっかけ。「それまで地域のことには関心がなかったが、やってみようかな」と決意。入団すると色々な人たちとの出会いに楽しみを覚えた。「いい仲間ばっかりだったよ」
○…東日本大震災の2カ月後、被災地に行った。「あの光景は忘れられない」。自然災害の恐ろしさを改めて感じた。地震や竜巻、集中豪雨など町田でも起こり得る。「そんな時、消防団員が地域のリーダーになって対処してほしい。そのためには基礎訓練、日頃の心構えが必要」と説く。4世代8人で暮らす。お孫さんもいて「賑やかだよ」と目を細める。趣味は映画と音楽。アクションやスリル満載の映画が好きで「ラブストリーは最近観ないな」と笑う。音楽はロック。中でも矢沢永吉のファン。娘さんがライブDVDを買ってきてくれることも。「今は好きな町田のために、ただやれることをやるだけ」
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