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町田版 公開:2014年5月29日 エリアトップへ

町田市民ホールでコンサートを行うカントリー&ポップスシンガーの 山下 直子さん 金森在住 49歳

公開:2014年5月29日

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想いを乗せ唄い続ける

 ○…カントリーを中心にポップス、オールディーズからオリジナル曲と多くのジャンルでコンサートライブを精力的に行う。亡き夫は”ロカビリー3人男”としてロカビリー旋風を巻き起こした歌手の山下敬二郎さん。自身の故郷であり、夫と活動した場でもある町田に感謝の気持ちを込め、コンサートを開催する。

 ○…4歳から町田で育つ。親戚に「歌が上手いね」とほめられてから夢はずっと歌手。「女の子はみんな目指していると思っていた。みんなライバルだってね」と笑う。中学生でテレビやドラマなど各方面でタレントとして活躍。「それでも本当にやりたかったのは、ずっと音楽」。諦められない夢だった。山口百恵さんに憧れていたが、コーラスメンバーとして参加した山下敬二郎さんの影響で、カントリーミュージックにのめり込んだ。「古くても色褪せないものがある。色んな世代に知ってもらってみんなで楽しめたら一番です」

 ○…3年前は途方にくれていた。長男が不登校で会話もできず精神的に追い詰められていた矢先に夫の訃報。闘病生活で何もしてあげることができなかった自分に悔しさも感じ、ヘルパー資格を取得、ひたすら働いた。「夫と一緒だからこそできた音楽活動。今までの生活で家族を守れるかも不安でした」と振り返る。乗り越え、再びステージで歌うことができた裏には周りの支え。「今までの活動で知り合った人たちが声をかけてくれたんです。奇跡みたいなもの」。地元商店街の知人が店舗にステージを作ってくれたこともあった。長男も今はライブ活動をサポートしてくれている。

 ○…「家族とのこと、音楽活動。どこまでできるか」と今後を語る。「考えすぎもよくない。いい意味で『肩の力』を抜き、ひとつひとつ周りの人たちに恩返ししていきたい」と話す。いいこと、悪いこと、周りの人―。多くのものが彼女の歌声に深みを持たせ、今日もステージへと向かわせる。

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