今年で30周年を迎えた町田ダリア園所長の 清水 謙一さん 山崎町在勤 38歳
同じ目線で花を咲かせる
○…町田ダリア園の所長としては2年目。開園の7月に向け今年も準備を進める。「お祭りで、お花屋さんで、休憩所で。色々なことを計画しています。私たちが手塩をかけたものをぜひ地域の人に見て欲しい」と節目の年への意気込みを語る。毎年、遠方からも多くの人が美しいダリアを観賞に来園する。
〇…学生時代は活発なタイプ。恩師の影響でひたすらラグビーに打ち込んだ。「あの時は365日練習みたいな感じでしたね」と懐かしむ。高校時代には日本一に輝き、最盛期はベンチプレス150kgを上げた。現在でも社会人チーム(NEC)のキャプテンを務める「バリバリのラガーマン」が選んだ仕事は、「福祉の道」だった。高校を卒業してからは、様々な福祉施設で働きながら研修会などにも参加。キャリアを重ねた。
〇…「最初は正直なんとなくだったんです」と仕事選びのきっかけを振り返る。母の勧めで福祉施設を訪れ、仕事の奥深さを知った。現場で感じたのは『人間の心理が行動に繋がる』ということ。人が持つ自分では気づかないほどの想いや気持ちは、知らず知らずに行動に表れる。「利用者の人たちは純粋なのでそれが特に感じられました。一緒にいると教えるだけでなく、生きる上で大切なことを彼らから教わります。彼らのことをもっと理解したいと思いましたね」
〇…利用者と過ごす毎日のモットーは「同じ目線で」。小さなコミュニケーションを大切に、日々の作業にあたる。時には厳しい話をすることもあるが、理解してくれることも多い。「園にも彼らにもまだまだ可能性がたくさんあると思うんです」。節目の今年は祭りやイベントを続々と企画している。特に園内イベントを充実させるなど地域との連携を強化していく。「地元が誇れる、地域に愛される場所として、園を守り続けていきたいですね」と穏やかな口調で、頼もしく未来を話した。
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