来館者50万人を突破した町田市民文学館こどばらんどの館長を務める 河井 康雄さん 野津田在住 56歳
1人でも多く魅力を伝えたい
○…町田ゆかりの文士の魅力を伝え、作品を紹介する施設で、資料の収集や展示、学習事業を展開している。このほど来館者50万人を達成した。昨年4月に3年間務めた監査事務局から館長に就任。畑違いの職場に「大変なところにきたな」というのが本音だという。自身も月に3冊ほど読む読書好きだが、町田ゆかりの文献が非常に多く「市民の方々の嗜好も様々。連句だったり、読み語りだったり、展示だったり。興味を持たれる企画ができるよう、それらを読み込んでいます」。
〇…高校卒業後、町田市役所に入庁。当時、周りは『公務員』として働くことが今ほど熱烈ではなかったが、「働くなら地元で働きたかったからね」と試験を受けた。配属された市民税課では市民と一対一で親身になって対話した。「役所の仕事は外から見ると『電卓をはじくだけ』の様なイメージを持たれますけど、市民に一番近い位置で、ただ申告を受けるだけでなく仕事の話や生活の話など踏み込んだ話を伺ったり…、それはやりがいのある仕事でしたよ」と、当時を振り返る。
〇…野津田に生まれた3人兄弟の末っ子。農家の実家で「勉強よりも仕事を手伝え」と言われて育った。「周りは今よりもっと田畑だらけで、やることもなかったしね」。16歳になるとオートバイの免許を取り、18歳になると自動車教習所に通った。オートバイは今でも好きで、年に数回息子さんとのツーリングを楽しんでいる。オフの日はウォーキングでリフレッシュ。自宅から野津田公園をぐるっと回り、薬師池や小山田緑地、鶴見川沿いなどルートも豊富。「考え事をしたり、逆に何も考えずぼーっとしたりしながら歩いていると、頭がスッキリしてくるんです」と10数年続けている。
〇…ことばらんどは来年10周年を迎える。どうやって同館の良さを伝えるかをチームワークの良い職員たちと思考する日々だ。「少しでも多くの人に、足を運んでもらいたいからね」
|
|
|
|
|
|