町田 人物風土記
公開日:2016.02.11
FC町田ゼルビアの今季キャッチフレーズのロゴデザインを制作した
水谷 慎吾さん
ゼルビアのグラフィックアドバイザー 35歳
チームの想いデザインに
○…ついに悲願が叶ったJ2復帰。「2年前とは一味違う。その想いで皆やってきましたからね」。熱い想いをデザインに込めた。移動時から様々なパターンを想像し、ノートに書きだす。満場一致で採用されたロゴには「次の扉を見据える」という意味を込めゼルビーの眼をあしらった。「ウチのロゴが一番」と自讃しながら「早く楽しいサッカーが見たい」とサポーターとしての顔が見え隠れする。
○…ゼルビアの観戦デビューは友人の勧めから。「サポーターコール『オレたちのマチダ!』のパワーに圧倒されました」と笑う。”市民が支えるクラブ”の虜になり応援にいくようになってしばらく、デザイナーとしての腕を買われ、グラフィックアドバイザーに就任。現在はロゴやポスターデザイン以外に、ホーム試合では電光掲示板操作など裏方の仕事まで積極的に務める。「はまっちゃって。こんなに近くで観ていたら嫌いになるわけがないですよね」
○…名古屋から上京したのは18歳。アパレル企業に勤めるも「世の中の事がわからないまま」退職。より自由に趣味の音楽やデザインに携わる為フリーに転向、下積み時代を送った。「最初は全然食べれなくて」。『ドブの様な生活』と振り返る当時を支えてくれたのは、同じ趣味で出会ったパートナーだった。「よく結婚してくれたなって今でも思う」。『自分に何ができるか』『今の流行は』―「人より時間があった」と振り返る状況での努力は徐々に実を結び、世界を拡げた。有名キャラクターの企画展、アーティスト・アイドルのジャケットデザインまで多岐に渡る仕事が舞い込む。
○…「僕は町田に住んでいるわけじゃない、でもだからこそできる事もある」。チームの今後には外に向けたPRで貢献したいと語る。「50歳まではバリバリやりたい。仕事をビシッとやって、町田の人にも『誰だ?アイツ』とならない様に。どこに出ても恥ずかしくない存在になりたいんです」
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