市内で活動するウクレレサークル「マウイブルーオーシャンズ」の講師を務める 小泉 等さん 小山ヶ丘在住 70歳
指先で繰り出す”爽音”
○…月2回、平均年齢が高めのメンバーを指導する。「毎月会っているから、その時はそんなに分からないんだけど、何年か前の映像を見返すと、すごく成長を感じるよね」と微笑む。今は7月の発表会に向けて練習が始まったばかり。「10曲の新曲を準備したよ」。弾く人の身になって、格好つけず簡単な音符に置き換えて譜面を書く。「最後にはしっかり揃って形になるからさすがだよね」とメンバーをねぎらう。
○…グループのオープニングテーマ「マウイの青い海」を作曲した。それをもとにグループ名も『マウイウクレレクラブ』から『マウイブルーオーシャンズ』に改名した。「我々も進化しているからね。名前も変えてみた」と笑顔で話す。
○…北海道室蘭市の出身。高校時代にクラスの友人にギターの弾き方を教わり音楽の道へ。就職後も友人たちとハワイアンバンドを組み、ギターを担当。38歳の転勤を機にウクレレと出会う。「転勤先のアパートではうるさくてギターが弾けなかったからさ」と懐かしむ。ウクレレ第一人者の大橋節夫の曲に惹かれ、『ハワイアンマーチ』をCDで聴きながら、「耳コピー」で必死に演奏。分からない部分はステージに出向いたり、DVDを鑑賞したりと「見よう見まね」で覚えた。「ウクレレをソロで弾くインパクトにやられてね。自分もこんな風に弾きたいなって」。それが原点。
○…現在仕事はリタイヤし「悠々自適」な日々を過ごす。楽器屋や本屋さんを巡ったり、家で譜面を書いいたり。子どもたちは独立し、奥さんと二人暮らし。しかし奥さんを演奏会には誘ったことがない。「演奏だけでなくMC(司会)もやるので、下手なこと言えなくなるからね。来るなと言っているよ」と照れながら笑う。「いつか昔のようにバンドを組みたいね。ベース、パーカッション、キーボードがいて、ウクレレを弾いて。ジャズなんかをやれればいいね」。夢は果てない。
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