町田版 掲載号:2017年8月31日号
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町田万葉散歩【2】 「芹ケ谷公園」 沢野ひとし

 小田急線町田駅より繁華街を抜けて十分ほど歩くと芹ケ谷公園に入る。うっそうとした雑木林の坂道を下りて行くと湧き水がとうとうと流れている。

 私は毎週判で押したように芹ケ谷公園を冥想にふけりながら歩いている。公園を渡り、高ヶ坂の「LEE外国語学院」で中国語を早朝にこの二年間ほど学んでいる。

 語学と習い事の基本は「休まないこと」に尽きる。二、三回休むと気力がなくなりそこでストップしてしまう。語学は分からないことの連続である。たえず苦悩が付きまとう。

 中国語の李明玉先生は「語学に近道はなし」と美人の割にきつく釘を刺す。そして「楽しく学ぼう」と励ましてくれるが、こちらはいつも夢遊病状態である。授業を受けている本人が納得するまで丁寧に指導してくれるところに感謝する。

 そもそもなぜ中国語を勉強しようと決心したかというと、六年前に北京を旅行して、中国文化、歴史の深さにおののき、さらに中国をより知るためには中国語はかかせないと思いたった。毎週芹ケ谷公園を通りながら、劣等生の自分を嘆きながらも「まあ、来週もあるし」と気軽に考えることにしている。

 芹ケ谷公園は町田市の形と似ていて細長く、町田街道沿いの母智丘(もちお)神社側の坂を下ったあたりが水源地である。日本庭園風の道が、国際版画美術館、原町田市民の森、熊野神社と続く。流れる水から気をもらい、森林浴もかさなり体のすみずみまで生き返ってくるようだ。



 あかねさす 昼は田賜(ただ)び て

 ぬばたまの 夜の暇(いとま)に

 摘める芹子(せり)これ

葛城(かずらき)王



 昼間は仕事が忙しいので、夜にせりを摘む。

 もしかしたら李明玉先生も夜はさりげなく、涼しい顔をしてせりを手にしているのでは。

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