高蔵寺へ足を踏み入れる参加者
横浜に生まれ育ち20数年―。自分が知る町田は駅周辺に商業施設が並び、欲しいものが何でもそろう街。一方、駅から少し離れた地域や名所など、なに一つ知りません。そんなとき、地元民を対象にした“観光名所ツアー”があると聞き、喜び勇んで参加しました。
このツアーは６月10日、町田市観光コンベンション協会主催の「町田見どころバスツアー」。当日はあいにく天気の中、参加者は40人超。１２０人以上の応募があったと知り、関心の高さに驚きました（20代は記者一人でしたが…）。
スタートは三輪町の高蔵寺。真言宗豊山派、１３６３年開山。町田は寺社仏閣だけでも１００以上あり、歴史好きにはたまらない街です。
ここは足利家代々の祈願寺として建立されたものといわれ、６５０年あまりの歴史がある。１９３５（昭和10）年、歌人北原白秋夫妻が訪れ「高蔵寺しづかやと散葉眺めいて梢の柿のつやつやしいろ」という歌を詠んだとのこと。確かに周りは静かで、境内に入ると木々がたくさん生い茂り、非常に趣のある空間。日々締切に追われる記者も、この時ばかりは仕事を忘れて癒されました。
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