“ママさんピアニスト”として町田を主な舞台として演奏会を開く 柳生 絵美子さん 川崎市在住 39歳
聴く人に元気を与えたい
○…町田を主な発表の場所として定期的にピアノの演奏会を開いて10年になる。「今が一番いい感じでピアノと向き合えている。いつもベストの自分を出せるよう、演奏会に臨んでいます」。見た目の線の細さとは裏腹に、エネルギッシュなピアノを奏でる。モットーは、たくさん弾くこと。「少しでも多く、いい曲を聴いてもらいたいから」。観衆を魅了する音色で人々に元気と笑顔を届けたい。体と心にみなぎるパワーを与えてくれる音楽の力を信じている。
○…4歳から始めたピアノ。国立音楽大学を卒業し、日本クラシック音楽コンクール全国大会入賞などの実績をあげる。ピアノ一筋の人生に変化が訪れたのは結婚してから。自分のイメージ通りに弾けないという目に見えない壁にぶつかり、3年間ほど一線を離れた。
○…同じ悩みを克服した先輩の一言がきっかけで道が開ける。そんなときに町田で発表の場を見つけたのも運命だった。9歳の女の子と5歳の男の子の母親として毎日が目まぐるしく過ぎる。「練習時間がなかなか取れないことに焦りは感じるが、今はもうピアノから離れたいとは思いません」。ジムで汗を流し、合間を見つけて喫茶店で過ごすひとときが至福の時間。車の運転が好きで、どこまでもドライブできる。
○…上達したいともがき続けた日々、人前で弾くことから離れた3年のブランク。振り返れば、そのどれもが無駄ではなく今がある。自分のためよりも、聴いてくれる人のために弾くようになって世界が大きく変わった。悩んでいた当時の自分に声をかけるとしたら「諦めないで」という言葉。今は演奏会を続けながら、CDも出してみたいという夢がある。「自分のピアノが人々を幸せにし、今日も一日楽しかったと思ってもらえたら嬉しい」
|
|
|
|
|
|