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町田 人物風土記

公開日:2019.09.05

知的障がい者フットサル日本代表の監督を務める
木村 純一さん
都立町田の丘学園 養護教諭 34歳

「今を一生懸命」の姿が鑑

 ○…「全国を回って有望な選手を集めました」。4年前の前回大会で初めて監督に就任。「メダル獲得」を目指すも6チーム中の5位。「力の差はそんなにないはず。しっかり準備して、優勝を目指す」。選手らへの口頭での指示は伝わりづらい。自分の動きを見本にして、また、VTRやボードを使い、「視覚的な支援をしてあげることが大切ですね。そしてシンプルに物事を伝える。選手たちは普段できないことが多かった。フットサルを通じて、頑張ればできるということを体現させたい」と力を込める。

 ○…大学で救急救命士の資格を取得。進路で体育教師か悩んで「保健室の先生」に。特別支援学校の養護教諭となり、小・中・高校、6歳から18歳まで180人以上を見る。「色々な成長がみられます。児童・生徒らとどう接するか、どうすれば響くか。日々、響かせ方を工夫します。フットサルの指導も同じ。工夫することがやりがいですね」と目を輝かす。教え子には健康面でのリスクがある人も多い。ここでは救急救命士の資格も活きる。

 ○…品川区出身。小4からサッカーを始めた。Jリーグ創世記。ヴェルディのラモス選手に憧れた。高校までサッカーを続け、部長も経験。今もフットサル社会人1部リーグの選手として活躍している。「歳も歳なのでフィジカルコンディション的にきつくなってきましたが、社会人と選手を高いレベルでずっと両立できるよう心掛けたい。その姿が僕の教え子たちにも伝わると思うから」

 ○…「とにかく今を一生懸命生きています」。教諭、監督―、家族も応援してくれて、ここまで順調に夢が叶っている。休みの日は4歳の息子と遊びでサッカー。都に7人しかいない男性養護教諭同士、たまに集まって飲み交わすのも至福の時。

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