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1831年に初演された難度の高いオペラ「ノルマ」の主役に挑戦する 刈田 享子さん 玉川学園在住 

掲載号:2020年11月12日号

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憧れのノルマ役になりきる

 ○…19世紀前半のオペラ界を席巻した作曲家ベッリーニの古典オペラに主役として臨む。ソプラノ歌手にとって難易度が高く、国内ではほとんど演じられることがない作品。禁断の恋に落ちた巫女ノルマの人生を描いた物語だ。2時間を超える全編を通して流れるように歌い続ける技術と体力、複雑に絡み合う感情表現が難しい役への挑戦に今から胸を躍らせる。

 ○…宝塚のおひざ元、兵庫県西宮市の出身。「幼少のころは家で音読することすら恥ずかしがる内気な子」だったが、華やかな宝塚の公演には魅了された。5歳からピアノを続けていたが中学2年のとき、合唱が趣味だった母に薦められ声楽の道へ。人前で歌うことを考えるだけで赤面したが、レッスンを重ねるうちに自然と自信を持てるようになった。

 ○…大学でも声楽を専攻し、卒業後、結婚を機に上京。音楽好き一家で「今は社会人になった2人の娘が小さいころは家族でカラオケに行って8時間以上過ごすこともあった」と懐かしむ。子育てが一段落つき、約10年のブランクを経て町田イタリア歌劇団に参加。日中はフルタイムで働き、歌の練習は夜になることが多い。自動車保険を案内する仕事で常に人と話しているが、どんなに疲れていても歌うことで元気になれると話す。

 ○…コロナ禍で4か月ほど歌う機会を失った。自粛期間中に仲間たちと試みた「テレワークオペラ」が心をつなぎとめてくれた。12月に地元町田で公演する「ノルマ」は自分にとって19作目となる舞台。経験を重ね、ソプラノ歌手として円熟味を増した今、いつか演じたいと夢見ていた公演の本番まで残り2か月。「歌っている自分が泣きたくなるぐらい音楽が美しいオペラ。多くの方に感動を届けたい」

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