玉川大学卒でNBAのチアリーダーのオーディションに挑戦する 宮野 茉莉さん 都内在住 24歳
夢の先にある夢のために
○…今夏、全米プロバスケットボール(NBA)の屈指の人気チーム、LA(ロサンゼルス)レイカーズのチアリーダーのオーディションに挑戦する。全世界から数百人が集まり、残るのは10人程度。日本人の合格者はこれまでに前例がない。「スキルを磨くことも大事ですが、心と体を万全にして当日に向けて成長する過程も大切にしたい」。審査ではルックスはもちろん、パフォーマンス、笑顔、人々を応援する”チアスピリット”を一瞬で表現する力が試される。
○…4歳から始めたクラシックバレエ。性格はおとなしかったが、人前で踊ることが大好きだった。高校、大学を玉川学園で学び、チアダンスの活動に明け暮れた7年間。技術だけでなく、リーダーとして意識を高く持ち、周囲の生徒たちの見本となれるように自分を磨いた。「人間として心の成長を遂げた原点だと思っています」
○…大学では日本代表として世界大会に出場し、金メダルを獲得。敗れたアメリカのチームが自分たち以上に喜び、駆け寄ってきたときに本場のチアスピリットを肌で感じた。「持っているスキルもすごいけど、内面も素晴らしかった」。大学を卒業したばかりのころ、父とレイカーズの試合を見に行った。チアリーダーのパフォーマンスを現地で目にして「いつかここで挑戦したい」という思いが芽生えた。
○…夢を持ち、叶えるには知識があって初めてできることだと考えている。やりたいことをやり続け、知見を広げてまだ見ぬその先にある夢を膨らませる。自身の良い部分は「謙虚なところ」だと冷静に分析。一方でそんな自分の殻を破り、まだまだ成長できることにわくわくする。「夢の先にある夢のために、環境や文化の違う世界でいろいろなことを学びたい」
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