第55代町田青年会議所理事長に就任した 市川 展久さん 木曽在勤 38歳
秘めた情熱、地域へ送る
○…20代から40歳までの若手経営者や社会人が集まり、地域貢献に取り組む町田青年会議所。「ここ2年間はコロナ禍で活動が制限された。今年はまちづくり、教育、ビジネスの3つをテーマに、地域貢献に取り組みたい」と意気込む。2月には、市長選へ向けた公開討論会の動画配信を予定している。
○…今年のスローガン「地域へ恩送り〜起こせ!未来を創る好循環」は自身で考案。コロナ禍でも外部に向けて活動したいという決意を表した。それが結果的に、メンバーの成長や仲間作りにつながると考えているからだ。また、団体として存在感を高めようと、会員増強に力を入れる。今年は20人が加わり84人に。「卒業がある地域団体というのも特徴の1つ。子育て世代の我々だからこそ感じる危機感を、まちづくりに生かしたい」と熱を込める。
○…海老名市出身。市内で米問屋を営むいちかわライスビジネス(株)の常務取締役として「おむすびきゅうさん」(木曽)の店舗運営を担う。5人兄弟の末っ子として育ち、学生時代は家業に携わることは考えていなかった。大学を卒業後「経営を学びたい」と外食産業に就職したが、26歳の頃に父に呼び戻され、今に至る。「時を重ね、地域に根ざした店になれた。おむすびは流行り物ではないので細く長く、安定して続けていければ嬉しい」
○…経営者を目指したのは「自分のことは自分で決めたかったから」と、意志の強さをのぞかせる。同会議所の魅力を、違う価値観を持つ人と交流できることと感じており、「自分本位な考え方が変わる刺激をもらった」と振り返る。「家と会社だけでは経験できないことがある。次の町田を担う人と地域へ感謝を届けたい」
|
|
|
|
|
|
2020年3月5日号