徳川秀忠書状 (江戸前期)正月12日 新年のごあいさつ 泰巖歴史美術館【電話】042-726-1177
あけましておめでとうございます。新年になると、家族や親戚、職場や学校などで新年のあいさつをする機会が多くなりますね。戦国時代や江戸時代の武士たちも、新年には主君のお城やご近所の武士の家を訪問して挨拶回りをしていました。
こちらは、江戸幕府2代将軍・徳川秀忠の書状です。本多忠政(忠勝の子)から新年のお祝いとして蝋燭(ろうそく)が贈られたことに対するお礼が書かれています。戦国時代や江戸時代の照明は灯明油を使った灯台・行灯・松明が一般的で、木蝋から作られる和ろうそくはぜいたく品でした。
直接会うことができないときは、このように贈りものに手紙を添えて、新年を祝ったのでしょう。コロナ禍のこのご時世では、むしろちょっとした手紙や人の心配りというものが、ありがたく感じられるのかもしれませんね。
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2020年3月5日号