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町田 人物風土記

公開日:2023.02.23

つくし野小の管理員で現役トレイルランナーとして毎年レースに参加している
早川 恒雄さん
鶴間在住 82歳

日々積み上げる努力

 ○…「レース中は苦しいけど、ゴールした時の達成感が何とも言えず気持ちいい」。奥多摩山域を舞台に71・5Kmを24時間以内に走り切る日本山岳耐久レース「ハセツネCUP」に初開催から出場。52歳で完走すると以後毎年参加し、77歳まで連続26回の完走を果たしてきた。「とにかく目標は完走。ペース大事に自分をほめながら進む」

 ○…連続完走記録が止まったのは、台風やコロナで中止が続き、4年ぶりの開催となった昨年大会。悪天候の中、あと1分47秒足りず第二関門で初のリタイアに。「悔しくて3日間落ち込んだ」。実は当日、娘が父に内緒でスタッフとして参加し、休憩所でサプライズ対面。「頑張ってね」と応援をくれた。「びっくりしたね。期待してくれてたんだと思う」。その気持ちに応えたいと再挑戦を決めた。狙うは最高齢完走者だ。

 ○…岐阜県出身。幼いころは野山を駆け回っていたが体は弱く、足は遅い方だった。高校から始めた柔道を就職後も続けたが、黒帯初段どまり。「闘争心がなかったからな。勝ったり、1番とったりは得意ではなかった」と苦笑い。そんな中でも自然体で楽しむことが、物事を続ける秘訣だと考えている。「大切なのは、自分と向き合って目標を見つけること」。今に通じる心がけだ。

 ○…6年ほど前からつくし野小で管理員を務める。朝晩の錠の管理や見回りを交代制で担当する。「始めたころは理科室がおっかなくて」と微笑ましい一面も。日頃のトレーニングも欠かさず、雨の日も1日平均1万5000歩を歩く。春からは月1回の大山登山を再開する予定だ。気負わず、コツコツと努力を積み上げるのが早川流。今月25日には、その経験を道徳の授業で子どもたちに語る。

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