町田 社会
公開日:2023.08.03
都立大・企画展 9月30日まで
「らんまん」牧野標本公開
東京都立大学(八王子市南大沢)にある牧野標本館で現在、企画展「『日本の植物分類学の父』牧野富太郎が遺したもの」が開催されている。
NHK連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデルにもなっている植物学者、牧野富太郎博士(1862〜1957)が収集した植物標本の実物などが多数展示され、牧野博士の人物像に迫る内容や、日本各地から姿を消しつつある貴重な植物標本の展示もある。
同館は「100年以上経過して色あせても、なお人々を魅了する牧野標本は必見。ただひたすらに植物を探求し続けた博士の情熱を感じ取り、その志が未来に引き継がれるきっかけとなれば」としている。
草分け的存在
牧野博士は、明治維新の頃に入ってきた西洋の近代植物学を独学で学び、日本の植物をくまなく調査・採集して世界の学会に紹介した、日本の植物分類学の草分け的存在。生涯にわたり膨大な数の植物標本を作製し、日本産植物の研究を続けた。命名した植物の学名は1500を超える。
博士の没後、自宅に残された約40万点の標本が遺族から都へ寄贈されることになり、1958年に目黒区八雲にあった旧東京都立大学に理学部附置の「牧野標本館」が設立。91年に同大が八王子市へ移転したことに伴い、牧野標本館も移設された。
企画展は入場無料。同館別館TMUギャラリーで9月30日(土)まで開催する。各日、午前10時から午後5時まで。休館日は日曜・祝日(9月23日は開館)と8月12日(土)、資料の燻蒸期間(8月25日〜9月3日)。
問い合わせは同大企画広報課【電話】042・677・1806。
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