町田ダリア園の花をモチーフにしたクッキーを手がける 田村 菫さん 町田市内在住 24歳
「姉と一緒」念頭に奔走
○…障害のある姉が就労支援の事業所となっているダリア園に通所していることがきっかけとなった。支援する方法を模索するなか、園内に咲くダリアの花をモチーフにしたクッキーを昨夏、考案。商品のラッピングやラベル張りなどの障害者向けの仕事が生まれると考えた。「いずれ姉とも一緒に働ければと思う」。収益を得られるようにするため、現在はダリアクッキーの周知に奔走する毎日だ。
○…木曽にある洋菓子店で店長を務める。高校2年の時からアルバイトとして働いてきた大切な場所。就活のタイミングで店のオーナーから、「継がないか」と声がかかり、家族からは心配されたが、「やってやるぞ」という気持ちが突き動かした。新オーナーとして、自分の思いがうまく伝わらず、時には頭を悩ませることもあるが、「働くことが好き」と愛される店づくりを楽しんでいる。
○…幼い頃からお菓子作りが好きだった。高校、大学共に調理や栄養に関する知識を学び、パティシエに憧れてきた。若くして店舗を経営する立場になった今、息抜きとなっているのが大きなサーフボードに乗って水面を漕ぎ進む「サップ」を楽しむ時。週に3〜4回、出社前に家を出発し、「朝活」と称して湘南方面へ。「良い一日のスタートをきれるんです」と笑顔をみせる。
○…お菓子作りを通じて、生まれ育った町田に貢献したいという思いも強い。ダリアクッキーを浸透させ、その製造工程で障害者の仕事が生まれ、定着した際は町田の名産品として、喜ばれるものになればと考えている。「製菓を通じて街を元気にしたい。福祉を支える手段にもなればと思う」。若き経営者の挑戦。可能性は広がるばかりだ。
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