相原地区の一押しスポットを紹介するかるたの製作に取り組んだ 川崎 哲哉さん 相原町在住 61歳
子ども目線で再発見
○…街の魅力を伝えるものとして実行委員会形式で製作するなか、取り組みを引っ張った。こだわったのは子どもたちの目線。それぞれの相原における一押しスポットについて読んでもらい、絵も任せた。「かるたづくりを通じて、地元の魅力を再発見してもらおうと。札のなかには私の知らない場所もあった」。完成した「相原こどもカルタ」は製作に関わった児童らが通う小学校の卒業生に贈った。
○…40年近く務めた大手電子機器メーカーをこの春、退職した。エンジニアとして入社し指導する立場となってからも新たな技術革新に備え、先を見据えて対策を練る毎日を過ごしてきた。父親が運営する工場の片隅で機械いじりに没頭した幼少期。手先が器用でプラモデル製作を趣味の１つにするなか、技術者職は天職と言えた。会社員生活を全うできたことに胸を張る。
○…地域デビューは２０１７年。自分の住む街の町内会長を任された。それまで地域のことに関わることはなかったが、街のために一生懸命になっている人たちがいることを知ることに。「どうすればより良くなるのか」とアイデアを出し合う姿に職場の仲間たちの姿が重なった。「のめり込む要因となった。今も地域活動に取り組むのはその人たちがいるから」と振り返る。
○…出来上がったカルタは今月、開催に関わっている相原駅前の朝市で販売し人気を集めた。周知を重ね、子どもたちや相原の人たちが地元の魅力を再認識するものとして定着させていきたいと考える。生まれ育った福井県の街を彷彿させる自然豊かな相原。人が温かいこの街を元気にさせていくことを次の道に選んだ。「みんなが豊かさについて考えることにつながればと思います」
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