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町田 人物風土記

公開日:2024.05.02

町田市教育委員会の教育長に先ごろ、就いた
小池 愼一郎さん
横浜市在住 62歳

「地元」への愛着後押し

 ○…教育長就任の打診を受けたのは八王子市にある小学校の校長を務めていた昨年度。驚き、即答できなかった。返事を待ってもらう間、小学校教師から、教育委員会へと進んだ際に配属されたのが町田だったことを思い出した。「街に縁があると思った。買い物や散歩で町田に来ることも多く、愛着がある」。出身は練馬区。第2の「地元」への思いが決意を後押しした。

 ○…世田谷や目黒区など、都心の小学校で教壇に立ってきた。心がけてきたのは社会に出た時に活躍できる力を身につけさせること。そのために「今、何をすべきか」と頭を悩ませてきた教師生活だった。頭の片隅にあったのが、小学生の頃に憧れた先生の存在。一緒に校庭を走りまわり、遊んでくれた思い出が残る。「こんな先生になりたいと思った。格好良くてね」。教師生活の指針となってきた。

 ○…多忙な生活を支えているのが、ルーティンとなっている筋トレだ。社会人になってから、運動不足がたたり気づくと体重が30キロほど増加。以来、トライアスロンに挑戦するなど、鍛えて身体を整えるようになり、身体がしまった後もトレーニングを継続。この数年は筋トレにはまり、現在の目標はベンチプレスで150キロ。心の充実にもつながっている。

 ○…教育長に就任しておよそ1カ月。学校のデジタル化が進むなど、子どもたちを取り巻く環境が急激に変化していると感じる日々だ。ただ、そんななかでも、気負わずに1つ1つの課題と向き合っていきたいと考える。冷静に物事を分析し、「対策は一人ではできない。皆さんの力を借りながら進めていければ」と語る。任期は3年。「子どもは今も昔も変わらない。見守っていきたい」

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