誰もが農業に取り組める仕組みづくりを進める 松井 優一さん 森野在住 38歳
次世代に可能性示す
○…電動草刈り機や生産管理システムなどの先端技術を用いて、効率的に農作物を育てる。1つの畑で2度の収穫期を迎える二毛作を進め、4年目。育ててきたブルーベリーやタマネギなどの収穫量が増えていることに笑みがこぼれる。取り組みの背景にあるのは次世代に農業の可能性を示したいという思い。農家の生まれでない自分が実践することに意味があると考えている。「若者に響けばと思います」
○…農業を学び、関連する仕事に就いていたなか、廃業する農家が増えていることに衝撃を受けた。みなの食を支える仕事。「稼げない」と後継者に任せることなく、田畑が無くなっていくことにさびしさを覚えた。そして芽生えたのが、「なら、自分が稼げる農業を示したい」という思い。生まれ育った町田をその舞台に選び、愛着ある街の魅力を広めていく機会にもなると笑顔をみせる。
○…「どこにでもいる普通の子どもでしたね」。幼い頃、自然のなかを走りまわるのが好きだった。みどりの多い市内の公園で昆虫を捕り、樹木に興味をもった。お気に入りだったのは祖父母の暮らす新潟の田畑。広大な自然に夢中になった思い出が残る。「のめり込みやすい。学生時代はバスケットボールでした」。人気漫画に影響された日々を振り返る。
○…取り組みを進めるなか、次のステップとして考えるのは町田の特産物を育てること。一押しは白タマネギ。多く流通するものよりも平べったい形のものを選び、当初から育ててきた。「珍しい形でしょ。シャキシャキしていておいしいんですよ」。活動を広げるうちに町田を盛り上げたいという思いが高まってきた。「農業の街」として、町田に活気を生んでいくつもりだ。
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