町田 社会
公開日:2026.01.15
『笑いあって』平和な未来へ。広島を見つめた夏、町田の高校生の想い
依田和歌子さん
真剣な眼差しで言葉を選んだかと思えば、次の瞬間には、屈託のない笑顔を見せてくれる。多摩地域26市の共同事業「平和ユース研修事業」で町田市の代表に選ばれた、都立町田高校1年生の依田和歌子さん。戦争の悲惨さや平和の大切さを若い視点から捉え、次代に発信できる人材を育むこの事業は、一人の高校生の心に何をもたらし、生まれ育った町田という日常の風景を、どのように映し出したのでしょうか。依田さんが辿る心の軌跡を、その言葉と共に追いました。※こちらの内容は町田市シティプロモーションサイト「まちだで好きを続ける」に公開されたものの一部です(12月11日更新)
戦争や平和に関心を抱いたのは、依田さんにとってごく自然なことだったと言います。幼い頃から家族で見るドキュメンタリー番組を通し、同世代の子どもたちがなぜ命を奪われなければならなかったのか、心を痛めてきました。しかし、具体的な行動に移す一歩が踏み出せずにいた時、高校の教室でこの事業のチラシを目にします。
「明確な一番のきっかけというのはないんですけど、戦争や平和について学びたいと思っていました。知らないのが怖いというか。でも、自分からどんなことをすればいいのか分からず勇気が出ずにいたんです。その時に高校の黒板にチラシが貼ってあって、それで同世代の子たちと一緒に学べるというのをすごく魅力的に感じて応募しました」
「戦争で自分と同じような子たちが、どうしてこうやって理不尽に生きるのをやめさせられちゃったんだろう、とかそういうのを考えるようになって。なので、自分の言葉でいろんな人に伝えられるように、責任感を持って臨みました」
事前研修を経て、8月には事業の核となる広島での派遣研修に3日間参加。慰霊碑巡りや平和記念資料館見学、現地ユースとの交流や探究活動など、濃密な時間を過ごす中で最も心を揺さぶったのは、自らの足で訪れた場所の空気でした。
「爆心地から2Kmほどの比治山公園にある陸軍墓地を訪れました。兵隊さんや子どもたちのお墓が並んでいるのを実際に目にすると、背中が冷たくなるような感覚でした。一人ひとりに家族や友達がいて、当たり前の人生があったはずなのに…。その時、一番にこみ上げてきた感情は、悲しいというより『怒り』でした。やっぱり、理不尽じゃないですか。だから、一番はちょっと悲しいより、怒りというか、ムカッとするようなのが多くて」
数々の出会いの中でも、被爆者から直接聞いた言葉が鮮烈に心に残っているといいます。
「講話をしてくださった被爆者の方は、二度のがん治療を乗り越え、『一日でも多く経験を伝えたい』と。『自分たちの未来は、自分たちの手で作っていくんだよ』というメッセージを伝えてくれました」
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