ナイーブ派の画家で、現代童画展で大賞を受賞した 池田 ヒロミさん 川町在住 58歳
夢ある絵 描き続ける
○…筆で下絵を描きパソコンに落とし込む。それらのデータを画面上で「再構成」していく。ミクストメディアと言われる様々な素材や手法を取り入れる表現方法。「(受賞作は)絵に見えますが桜の花びらは写真、背景には和紙の画像を使っています」。何かを見て描くことはなく頭の中にあるイメージを具現化していく。「この自分らしい絵を描き続けたい。まわりに喜んでもらえるような」。市民におなじみのキャラ「松姫マッピー」の作者でもある。
○…八王子生まれの八王子育ち。小2の時から墨汁でストーリー漫画を描いていた。中学時代には工芸にも興味を持ち七宝焼きに挑戦。そして「デザイン、イラストをやりたい」と都立芸術高校(現・芸術総合高校)へ。卒業後、知人の紹介により絵画教室の講師を務める。コンクールには高校時代から出品し続けており、作風を気に入った出版社などから徐々に仕事の依頼が舞い込むように。著作権管理のため、33歳のとき会社を立ち上げた。
○…1990年代のはじめ、日本でマッキントッシュの説明会があり参加した。「パソコンで絵が描けるなんて…」。今では50万円ほどで済むセットを当時800万円でリースした。また、アメリカの知人から「インターネットの時代が来る」と聞き95年、日本初のネットビジネス実験プロジェクトに「アートギャラリー」として参画。翌年にはWEB制作業務をはじめるとその後は破魔矢、節句人形のネットショップを立ち上げた。経営者として次々とビジネスを成功させる。
○…代名詞はカラフルでメルヘンな点描画。「夢があって明るい絵が好きなんです」。カレンダー内のイラストとしてよく採用され、取引企業は200社以上にのぼる。そのバイタリティの秘密は?「先がどうなるかわからないワクワク感。『これできるかな?』とやっているときが楽しい」。趣味はスキー。最近は2人の孫と遊ぶのも楽しみのひとつだ。
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