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剣道 愛武館道場が50周年

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掲載号:2018年2月8日号

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現在70〜80人が学ぶ道場。奥が遠藤館長
現在70〜80人が学ぶ道場。奥が遠藤館長

 剣道の愛武館道場(尾崎町)の50周年式典が1月28日、八王子エルシィで行われた。全国大会に出場する選手なども含め、これまでに輩出した門下生は約5000人。少子化という逆風の中、剣道の文化継承のための次世代育成と、生涯スポーツとしての魅力発信に取り組んでいる。

 式典では関係者ら約100人が出席して懐かしい話に花を咲かせた。またこの日は、父親が道場の後援会長を務めていた縁から、石森孝志市長がその役を引き継ぐ発表もあった。

 同道場としての歴史は120年以上。北辰一刀流千葉道場で修行した富田鑑七氏が明治28年(1895)に開いたことにさかのぼる。大正3年(1914)に門弟の遠藤護章氏が道場を引き継いで以来、遠藤家が館長を務めている。戦後は一時活動を停止していたが、昭和42年(1967)に神奈川県警で剣道の指導者をしていた遠藤忠氏が再開。これを節目として今回の50周年を祝った。現在は遠藤護人さん(66)が館長になっている。それまでの中野上町から2014年に現在の尾崎町に移転した。

 同道場の副館長で居合道を指導している菱山光庸さん(79・元横山町)は再建時を知る一人。先代の遠藤忠館長は「将来は子どもたちに教えたい」と道場を建てたという。最盛期の様子を「何百人もの子どもが通い、送迎バスも出していた」と振り返る。館長やその家族の人柄にも惹かれ、大勢の人が集まったという。1期生として10歳で入門した寺澤一之さん(60・川口町)は「稽古は厳しかったが、その中に愛情があった。終わった後は和気藹々とした雰囲気」と話す。「型にはめず『子どもなりに子どもらしい剣道をしてほしい』と感じられた」と話す。現館長の護人さんを「大局や本筋を見ることができる人。人をまとめる力は先代以上かもしれない」と評する。読書家で、以前の道場の別室に本がずらりと並んでいるのを見て驚かされたことも。

生涯スポーツとしても

 遠藤護人館長が子どもの頃はまだ再建前で、剣道を本格的に始めたのは高校生のときだった。強豪のPL学園で腕を磨いた。「全寮制で厳しかったけれどみんな仲が良かった」と振り返る。「多い時には多摩地域で100軒くらいあった町道場が、現在は20あるかないか」。少子化や習い事の多様化によって愛武館のような「町道場」は減少していっているが「日本文化を継承しないといけない立場」と自らを律する。そもそも相手に勝つことだけを目的としていない武道の奥深さなど、剣道ならではの魅力を話す。また、「80歳で通っている人もいる。年齢を重ねてもタイミングで補える」と生涯スポーツとしての価値を見出している。道場では5歳から80歳までが稽古に励んでおり、前出の寺澤さんによると、自身の子どもを愛武館に通わせるうちに自分でも30歳から剣道を始め、7段まで昇段した人もいたという。

 菱山さんは、町道場の魅力を「技術だけではなく、精神的なものも教えてくれる。門人同士の付き合いも深い。道場には特別な雰囲気がある」と話す。

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