6月、南大沢住民の生活を支えている三徳プラザ商店会が開業30周年を迎える。その移り変わりを見守り続けてきたのが、現在、同商店会の会長を務める、鮨屋経営の細川政男さん(64)。オープン時、商店会周辺は林に囲まれ、近くに沼もある「山のなかに”ぽつっと”ある状態」だったという。そんななか、ニュータウンの開発が進行。その工事従事者たちが連日、細川さんの店にも訪れ、「おかげで今の5、6倍の売上があったね。出前も2時間待ちは当たり前の状態だった」。ただバブルは2年目まで。以降は「じり貧状態だったね」と細川さんは振り返る。
「何でもある」強み
街の商店街は消えていく――。しかし、そんな声が叫ばれるようになっても、三徳プラザ商店会は力強かった。「気軽に立ち寄ってもらいたい」と、一貫して駐車場を無料で開放。商店会主催の夏祭りを開催したり、冬にはイルミネーションを灯すなど、お客さんに喜んでもらうために「できること」を行ってきた。
今、商店会はバブル時ほどではないが、賑わいをみせている。スーパーや郵便局、食事処など生活に欠かせないものが揃い、「ここに来れば、何でもある」ことが強みとなっている。
「今後もお客さん第一で。みんなで協力していきたいね」。鮨を握りながら、細川さんはそう語った。
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